鉄筋挿入工においてよっぽどの場合でなければ、接続カップラーは必要ない!

皆さんこんにちは

エンタです。

最近は現場で鉄筋挿入工を削孔しています。

この現場は珍しく元請けからの材料支給。

削孔長3.5mなんですが、2.0mと1.5mを接続カップラーでつなぐんです。

 

設計がそうなっているのでそれはそれでいいのですが、設計者に言いたい!w

カップラ

鉄筋挿入工の鉄筋は出来る限り1本が良いです!

5.0mでも6.0mでも1本で入れる事が出来ます!

鉄筋の定尺6.0mだったと思いますが、それ以上はつないでいく事は可能です。

 

つなぐ事のデミリットは沢山あるんです。

まずつないでパイレンでしっかり締めても、ちょっとした衝撃で外れます。

これは理由があって、ネジテッコン(ネジ節異形棒鋼)のネジは荒いからなんです。

細目と並目

普通のボルトでも細目と並目があります。

その中でも鉄筋挿入工の鉄筋は荒目ですw

なので簡単に外れますし、緩みます。

外れてしまったりすると予定している効果が出ないと言う事になります。

 

次に、製作時間がかかると言う事です、(現場での締め付けや組立)

それが仕事と言えばそれまでですが、出来る限り無駄なコスト抑えたい。

その為には1本の方がどれだけ楽か。

しかも、接続カップラーが無ければそれだけコストダウンなんです!

カップラー無いだけで、全体の鉄筋挿入工の本数1本2本は余裕で打てる可能性があります。

 

逆にメリットと言うと施工性が上がる事も大事ですが、何よりも大事なことがあります。

それは、打設後に超音波による非破壊試験が出来ると言う事です。

非破壊検査

非常に重要で、仮に何らかの理由で業者が鉄筋を切ったりした場合(不良施工)簡単測定できます。

これがカップラーがある事で全長が測定出来ません!

今の時代にそういった施工不良をするような業者はほぼいませんが、たまに何かの腹いせで起きたりすることがあります。

(昔はちょこちょこ聞いた事があります)

 

そういった事の防止や、逆に施工業者の創意工夫で打設後の出来形確認を

この様な非破壊検査で行うことを阻害してしまっているんです。

 

鉄筋は出来る限り1本物で設計し、どうしてもカップラー使って接続しないと施工できない箇所については

施工業者が協議し変更すればいいんです。

 

物理的に考えてもカップラーの接続部分の強度低下も言えますw

まぁそこまでは誰も考えていないでしょうけどw(各箇所交互にカップラーの位置を変えるのか??w)

アルミのオイルキャップと同様もう鉄筋挿入工には必要のない部材です。

こうやって思うと鉄筋挿入工の材料って無駄なもの沢山ありますよね??

設計コンサルも一度立ち止まってよく考えて、メーカーの話だけを鵜呑みにしないで欲しいです。

まぁいろいろと設計協力とかあるでしょうけど、それもこれも税金ですからw(急に政治家!?)

 

設計コンサルの方は私に直接聞いてください!!

何が必要で何が必要でないかをしっかり答えます!

すでに全国からご相談は受けておりますw(経験値で答えるだけなら全部無料)

 

それではまた

 

P.S アルミキャップは必要ないと書いた記事は、とあるメーカーからクレームが来た話題の記事ですw

鉄筋挿入工において、アルミキャップ+防錆油は必要無い!

 

鉄筋挿入工における出来形管理の精度を上げる創意工夫

アルミキャップにおいて頭のボルト外しても、エアーは絶対に抜けないって知ってますか?

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