植生基材吹付工

種子散布 vs 植生マット、どっちが効果的?

こんにちは、エンタです!

今回は「法面緑化」における2つの定番工法

種子散布植生マットの違いと選び方について、

現場目線で書いてみます。

植生マット工

🌾1. 種子散布工・客土吹付工とは?

種子散布・客土吹付工は、専用機械(ハイドロシーダー)で種子や肥料、土壌改良材(ファイバー)、基盤材(腐葉土)などを混合して法面に吹き付ける工法です。

コストが安く、広い面積にも対応できるため、公共工事でよく使われます。

✅ 特徴

  • 初期コストが低い

  • 広範囲に一気に施工可能

  • 施工後の気候条件に影響されやすい(特に雨や乾燥)

  • 道路公団では、A吹付・B吹付などの厚みが多少違う

🌿2. 植生マット工とは?

植生マットは、種子や肥料、保水材などが組み込まれたマットを法面に敷設・固定する方法。

種子が安定し、浸食や雨による流亡も防ぎやすい点が強みです。

✅ 特徴

  • 雨風に強く、種が流されにくい

  • 法面が急傾斜でも定着しやすい

  • 初期コストは高め

  • 人手・時間がかかる

  • 種ごと害獣に食べられる可能性

種子吹付工

⚖️3. 比較表(種子散布 vs 植生マット)

項目 種子散布 植生マット
初期コスト ◎(安い) △(高い)
施工スピード ◎(速い) △(敷設に手間)
保水性 △(乾きやすい) ◎(保水材入り)
雨風への強さ △(流されやすい) ◎(マットで固定)
法面の安定性 △(発芽まで弱い) ◎(即時に覆う)
長期的維持 ◎(根付きやすい)

🛠️4. 選定方法

  • 傾斜が緩く、面積が広い場所 → 種子散布・客土吹付

  • 急傾斜や雨風が強い地域 → 植生マット

  • 工期が短い、または予算が厳しい → 種子散布

  • 長期的な安定と見た目重視 → 植生マット

植生基材吹付工でなくても、簡単に生えそうな土壌で生やしたい場合に用いられる両工法。

どちらでも良いけど、コストはそれほど見合わないw

特にハイドロシーダー等は4tトラックが必要な割に単価は十円単位!

やってられるか!!?

ってレベル

そして降雨で流される可能性も高いのでどちらかと言えばマットの方がオススメです。

昔は新しいゴルフ場に使用したりしていましたが、最近では出番がメッキリ少ない気がします。

 

時代は植生マットかなーって思っています。

 

それではまた。


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