皆さんこんにちは。
エンタです。
先日も書いたのですが、携帯の電話帳ぶっ飛びましたので殆どの方の電話番号分かりませんw
困ったもんですが、ショートメールか直接電話頂ければと思います。
よろしくお願いいたします。
閑話休題
我々法面屋でよく使う粘着力cと内部摩擦角φって有りますよね。
設計計算書によく出てきますし、設計屋と話しているとよく出てくる単語です。
あれよく分かりませんよねw(おじさんは少しだけは理解していると思う)
でもアレを知っているとちょっとだけ、いい気になれますw
今回はアレを簡単に解説してみようと思います。
ただし、その前に土の事を知ってもらう必要が有るので、そこから簡単に解説です。
もっと詳しく!って言われても困るのでサラッとお願いしますwww
土の強さは
我々が現場で扱う「土」は、無数の<土粒子+空気+水で成り立っています。(コレは以前も書いたと思います。)
イメージとしては、土の粒と粒のすき間に空気や水が入り込んでいる状態です。

名古屋工業大学大学院 工学研究科
http://zhang.web.nitech.ac.jp/research.html
ただし土粒子同士は強く結びついているわけではなく、かみ合って支え合っているだけで安定性に欠けます。
土を引っ張れば、サクッと崩れてしまいます。
土の引張強さはほぼゼェロー。
その一方で、物を乗せればある程度支えることができます。
これは圧縮には耐えられるということです。前回の地耐力に関係してきます。
土が壊れる時
土を受圧板で圧縮していくと、粒子そのものが壊れると言うより、
土がズレて斜めにすべるように壊れます
これが噂の「せん断破壊」
現場で法面安定を考える上で、この「せん断破壊」を理解するのは非常に重要です。
受圧板の下部がせん断破壊を起こして盛り上がっています。
土の強度試験
せん断破壊の状態を調べる代表的な試験が1軸・3軸圧縮試験。よく現場では柱状改良等の試験に使われています。
我々現場での試験は「普通の圧縮強度」を多用しますよね。基本的にコンクリート構造物多いからですね。
しかし土の場合は、せん断破壊に至るときの強さ=せん断強度が欲しいわけです。
と言う事は、せん断強さが土の本当の強さと言う事になります。
こんな山があったとします。
この山が滑った時に下記の様な絵になります。(よく見る絵ですよね。)
俗に言う移動土塊と不動土塊
せん断強さが強ければ、滑らない。って事ですねw
白線:せん断強さ
赤線:すべり線
黒線:せん断応力
このチカラを測定するのに、下記の様な試験があります。
今回はココまでです。
次回は試験を詳しく見て行きます。
それではまた。