皆さんこんにちは。
エンタです。
前回の続きです。
しばらく住宅擁壁にハマりそうw
我々法面屋からすればいつもの法面と何ら変わりませんからね。
ただ、偽業者が嘘っぱちで騙す行為に対しては予防線を張っておく必要がありますから、
しっかり書いて残しておきます。
当然このブログを見ているプロの方も多くいるので気になる部分がありましたら、是非ご指摘ください。
一般人の方が知ってる、擁壁の種類と崩壊原因
1,石積擁壁
よくありますよね。
石を積んで擁壁にしてしています。
内部をコンクリートなどでつなげてあればまだ強いです。
実際は空石積(石を積んだだけ)などが多く、経年劣化や降雨によって内部の土砂が流れ出る可能性があります。
この石積の場合、内部の土砂が流出することによって安定性がなくなります。
大雨が降ることで土砂と共に雨水も出るため突然ドーンっと一気に崩壊することはありませんが、
表面の石が1個落ちれば連鎖的に周囲の石がドンドン落ちていきます。
崩壊原因は石積が「個」であるからと言う理由です。
石を積んだだけなので連結されていません。
よく言われるのが、「目地が入ってる!」と言われますが、通常の石積目地は強度ありません!
厚みで10㎜前後でしょうか?
指で簡単に折れます。
そして、もう1つが草木です。
特に低木の根の侵入によって簡単に崩壊していきます!
石積周辺の草木は出来る限り伐採した方が良いですね。
2,ブロック積み
通常のブロックを使って擁壁?としている場所があります。
このブロックを積んで上に家が建っている所って結構ありますよね。
一般人からすれば、こう言うブロックは強度ありそうに見えますが、実際は強度ありません!
まぁ強度は無いことは無いののですが、非常に弱いです。
ハンマーで叩けば割れます。
簡単に割れますし、ココに入っている鉄筋はD10~D13程度の細い鉄筋なので倒壊に対するチカラはありません。
絵は少し大げさですが、こんな感じの住宅ありますよね。
コレが2段になっているお宅もあります。
見ていても非常にコワイです。
崩壊原因は強度が無いと言う理由です。
そもそもが土圧に耐えられる構造ではありません。
非常に簡単に早く施工出来ますが、家を乗せる構造体では無いと言う事を理解しておいて下さい。
そして、石積の原因と同じく草木です。
根茎のチカラには確実に負けます!ブロックを甘く見ない方がイイですね(逆の意味でw)
今回はここまで
それではまた。
最近は毎号読ませて頂いております。
勉強になり有難いです。♡
ありがとうございます^^
今後ともどうぞよろしくお願いします。