皆さんこんにちは。
エンタです。
よく求人で独立支援とか言う言葉を目にします。
アレって実際は・・・・
やばい事多いんです。
特に若い子にそう言う風に言って人手を増やしていくスタイルの会社あります。
建築系で施工体制等の曖昧な民間工事ではよくある話しで、我々の様に公共だとあまりない?感じですね。
公共は社員じゃない場合、施工体制が非常に複雑になって行くので嫌がられますし、書類が揃わないと入れません。
しかし、一般の民間工事はそんな検査もない?(本来はある)部分のあるそうで。
「独立をする為にうちで働いて、仕事を覚えてある程度出来る様になったら仕事を請ければいい」って話しです。
仕事を覚える間も当然外注扱いなので社員ではありません。
社員では無いという事は、個人事業主と言う事になります。
個人事業主と言う事は全ての責任を自分で背負う必要が有ります。
こう言う事を若い子は分かっていませんし、それをしっかり伝えない会社も有るそうです。
個人事業主と社員(サラリーマン)の差を考えて見ましょう。
社員(サラリーマン)と個人事業主の差
社員
- 会社に雇用され、給与や社会保険、福利厚生の対象となる。
- 長期的な育成・スキル蓄積が可能。
- 指揮命令下に入るため、業務の自由度は低い。
- 全ての車両、道具等は会社支給
- 事故が起きても責任は基本会社
外注(協力会社や個人事業主)
- 契約ベースで仕事を請け負う。
- 成果物や工事単位、常用(日当)での報酬支払い。
- 社会保険・福利厚生の負担なし。
- 自社の指揮命令下には原則置けない(契約内容で範囲を定義)。
- 事故を起こしたら全て自己責任
- 道具等全て自己負担
何が問題か?
簡単な話なのですが、
都合の良い安い下請業者を作りたいだけなんです。
例えばその若い子を独立支援という形で個人事業主に慣らせます。
当然仕事出来ないから1日当りの日当を15,000円とかにします。
若い子には仕事でれば給料出るからと週休2日で仕事させます。
15,000円×25日=375,000円
「コレがお前の手取り!!凄いだろ??!!」
ッてな具合で、若い子も心躍ります。
しかし実際は、
国民健康保険+国民年金+所得税+住民税
個人事業主ですから全て自分で負担です。
上記金額で1年間4,500,000円稼いだ場合、約80万円を支払う義務があります。
そして、当然ですが腰道具、墜落制止用器具から全ての道具は自己負担。
そしてなにより事故を起こしても自己負担。
ここで保険に入っていないとトンデモナイ事になります。
ちなみに450万の年収を個人事業主とサラリーマンの場合の比較
区分 | 年収 | 社会保険料 | 所得税+住民税 | 手取り額 |
---|---|---|---|---|
サラリーマン | 450万 | 約118万 | 約21万 | 約311万 |
個人事業主(青色無) | 450万 | 約65万 | 約51万 | 約334万 |
ポイント
- 手取り額は個人事業主の方がやや多い(約20万円程度)。
- ただし、サラリーマンは会社が社会保険料を半分負担しており、将来の年金・保障は手厚い。
- 個人事業主は保険料負担は軽いが、年金額が少なく、国民健康保険料は地域によって大きく変動。
- 青色申告特別控除(55万〜65万)を使えば、個人事業主の税負担はさらに軽減可能。
- 個人事業主の経費は全て自己負担
事故を起こして、会社が取りあえず肩代わりし誓約書を書かせ借金を背負わせ安い労働力の確保などしてくる企業って本当にあります。
そうなると単価も上がりませんし、借金も減りません。
ある意味飼い殺しですね。
そもそも、こういう場合って会社責任なので本来はおかしな話しなんです。
しかし、なにも知らない若い子は言われるがままサインしてしまうんですね。
こういう会社はそう言う個人事業主を沢山抱えて、仕事無ければ仕事無いでと言うだけ。
職人は社員ではないので色々な経費が掛かりません。
だから、独立支援とか言いながら上手いこと言って安い労働力として使用します。
ただ、そう言う事を調べない若い子もいけないんですけどね。
今後そう言う業者も増えてきそうで。。。。
特に若い子は気をつけて欲しいですね。
社会性も社会常識もない20代ソコソコが大人の知識に敵うことも無く、上手く騙されて変な方に行ってしまう。
そしてこの業界がイヤになって辞めてしまう事が私は嫌なので、出来る限り阻止したいんですよね~(勝手に)
一部の業者によって建設業全体が悪者になるのは許せませんし、未来の若者にはしっかりまともなところで育って欲しいです。
しっかりとまともな業者もいる一方で悪質業者も多いので若い子は気をつけて欲しいです。
それではまた。