国交省の猛暑対策サポートパッケージ、現場目線で平らな目で見てみる(その1)

皆さんこんにちは。

エンタです。

今年の夏もヤバそうですよー

今年もGW前に30℃超真夏日か 異例の高温で桜前線がハイペースで北上 1か月予報

灼熱地獄

以前も書きましたが、国土交通省が令和7年12月23日に出した「建設工事における猛暑対策サポートパッケージ」

という資料を法面屋目線でぶっちゃけ解説していきます。

 

「役所の資料って読みにくいんだよな〜」という方、安心してください。

コレ、要点だけ抜き出して私なりにわかりやすく書いてみますw(ただ私の読解の問題も多少難有り)

 

良い話だけじゃなくて、「ちょっと待ってよ」って部分もあるので。

「建設工事における猛暑対策サポートパッケージ」(令和7年12月23日)

そもそも、このパッケージって何のために出たのか?

真夏の建設現場

国土交通省がこのパッケージを出した背景はシンプルです。

「夏が年々ヤバくなっている」のをやっと重い腰を上げたって感じですw

熱中症による死傷者は毎年増加傾向にあり、特に15時台に集中しているというデータがあります。

我々は「社会インフラの守り手?」なので休むわけにもいかない。(休ませてもらえないがホンネw)

でも、このままじゃ現場で人がジャンジャン倒れる。

現場の声がやっと届いたのか?国交省が「来季(令和8年夏)に向けて」具体的な対策パッケージをとりまとめたという事でしょうw

要するに、建設業界全体で夏の働き方を変えましょうという国の方針です。

① 猛暑期間・時間の作業回避:具体的に何をするのか

早朝の法面工事

ここが一番中身のある部分です。

具体的には次の4つが柱になっています。

(1)工期設定でWBGT値を使う

WBGT(湿球黒球温度)値が31以上の時間を日数換算し、5年間の平均値を「猛暑日日数」として工期に組み込む方式を、令和5年3月に工期設定指針を改定して採用しています。

でもこの数値は現場ではあまり役に立たないって思っていますが・・・w

当初見込み以上に猛暑日があって休止を余儀なくされた場合、工期延長日数に応じて精算できるようにしています。

コレは元請的には助かる話。

我々は相変わらずケツを叩かれるwww(事実)

(2)猛暑期間の休工を可能にする試行工事

受注者の判断で猛暑期間を一定期間休工できる試行工事を実施し、追加費用の積算方法を検討する、とのこと。

ただしコレは「試行」段階です。

まだ全工事に適用されているわけじゃないです。

下請に恩恵があるとは言っていないw

(3)早朝施工・クールワークタイムの導入

実際の事例として、除草工事で熱中症死傷者が最も多い15時台を避けて6〜15時に勤務時間を変更した事例が紹介されています。

また県工事では11〜14時を屋外作業禁止のクールワークタイムとして設定した事例も出ています。

早朝・夜間施工の警察や地元協議については発注者がサポートする方向性も示されましたが!?

(4)1年単位の変形労働時間制

夏場の労働時間を減らす代わりに、他の季節に多めに働く制度。ただし就業規則への規定、労使協定の締結、労基署への届出が必要。

中小の法面屋さんには結構ハードル高めです。

これ一定期間に仕事が集中する可能性が非常に高いと言う事ですね・・・・ハイ….

② 効率化・作業環境改善:i-Construction 2.0って法面に使えるの?

遠隔操作建設機械

パッケージの柱のひとつとしてi-Construction 2.0が出てきます。

2040年度までに建設現場の省人化を少なくとも3割、生産性1.5倍を目指すという国の方針です。

具体的には、

遠隔施工:空調の効いた室内から建設機械を操縦
チルトローテータ:掘削面に正対せずに刃先が届く省人化重機
ICT施工 StageⅡ:機械の位置情報・稼働状況を集約して工程を最適化

チルトローテータ☆ちゃんねる

といった内容。

「おー、かっけーーーーー!」と思いますよね。

でも法面屋目線で見ると、急傾斜地の法面・足場上での削孔による削孔・グラウト注入・受圧板設置に遠隔施工を適用するのはまだまだ現実的じゃない部分が多いです。

ICT化の方向性は正しいと思うんですが、法面の現場に落とし込むにはまだ開発の余地が大きいというのが正直なところですねー

と言うか、法面は無理じゃね??w

本格的にロボットじゃないですか?

もしくはもっと簡単な工法とか?

例えば法枠を無くすとかですね。

削孔だけに特化してしまえば機械化出来そうな気もします。

ただ、高さに依存する可能性も・・・

③ 猛暑対策の経費確保:お金はちゃんと出るのか?

建設現場の熱中症対策グッズ

経費の話は現場にとって一番重要です。

現状の制度はこうなっています。

【備品等(個人向け対策)】
真夏日日数に応じた現場管理費の補正。令和元年度から試行中。
塩飴・経口保水液・空調服・熱中症対策キット等に使える。

【施設対応(現場環境改善)】
令和7年度より、共通仮設費の現場環境改善費の率分の50%を上限に積み上げ計上できる積算要領を適用。

遮光ネット・大型扇風機・製氷機・日除けテント・ミストファン等に使える。

コレ自体は前進です。

ただし、直轄土木工事の話。

地方公共団体の工事や民間工事でも同じように計上できるかどうかは、発注者次第という状況です。

そして、我々下請は関係無いって話しですwww

あくまでも、今まで元請が自主的にやっていた、熱中症対策費が役所から出ると言うだけ。

恐らく、我々が普段から使用してい空調服とか、ポータブル冷蔵庫は企業努力の可能性・・・

 

次回に続きます。

 

それではまた。

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