他職から来た人が監督として施工管理を覚える順番は?(その1)

皆さんこんにちは。

エンタです。

結構相談を受けるので書いてみようと思います。

職人から施工管理に転向する人って、たまにいますよね。

 

新入社員からそのまま施工管理に入る人と比べると、なんか敷居が高く感じる・・・

というか、どこから手をつければいいか分からんって人、多いんじゃないですか?

 

新卒で施工管理に入った人って、現場を知らない状態からスタートするから、「そういうもんか」で素直に吸収できるんです。

しかし職人は違います。

現場は知ってるのに、書類や管理の部分が全然分からんって状態ですよね。

なんか知ってるようで知らない。

そこで今日は、施工管理を覚えていく順番を法面屋目線でちょっと考えてみました。

工種規格


①まず「施工順序」を紙に書いて整理してみる

職人はすでに体でわかっているんです。施工の流れ。

でも「なんとなくわかってる」と「順番として説明できる」は全然違います。

施工管理として現場を管理するには、「工事全体の流れを言語化できる事」が必要です。

言語化は非常に大事です!

 

例えばグラウンドアンカー工なら、

機械設置→削孔 → アンカー挿入 → グラウト注入 → 養生 → 緊張・定着 → 頭部処理

この順番を自分で書き出せますか?

書ける人はまだセーフw

書けないとヤバイですよーw

意外と、口では言えても紙に書けない人も結構います。

そして、この施工に細かく肉付けをして行きます。

乗込から現場終わりまでの出来事を全て想像して書くこと。

 

施工管理を始めるなら、まず担当する工種の施工順序を自分で書き出す事から始めるとすごくいいです。

書いていくうちに「あれ、ここってどういう順番だっけ?」って気づく部分が出てくる。

コレが理解の穴です。

その穴を一個一個埋めていくのが、施工管理を覚えるという事です。

そしてコレが工程表とリンクしていきます。

施工順序


②工種規格を「設計書」で確認する習慣

職人は「いつもこうやってる」で仕事できるんです。

でも施工管理はそれじゃダメ。

「なぜそうやるのか」「その根拠はどこにあるのか」「書籍の何ページに書いてある?」を言える必要があります。

工種規格というのは、各工種ごとに定められた施工の基準の事です。

例えば、

・モルタル吹付工の吹付厚:設計厚が10cm その規格は?許容範囲は?どれだけ測定?
・グラウンドアンカーのグラウト強度:設計で指定された強度(24N/mm²)どこに書いて有る?

これらは全部、国土交通省の「土木工事共通仕様書」や各都道府県の土木工事仕様書に明記されています。

土木仕様書は管理者の教科書です!自分の工種は全て丸暗記レベルで熟読ですね。


③材料規格は「JISと設計図書」がセット

材料検査

材料規格って何かというと、「使う材料がちゃんと基準を満たしているか」の話です。

公共事業の基本はJIS規格(日本工業規格)コレがとりあえず絶対です。

 

法枠工で使う鉄筋。

使う鉄筋はD16だとします。

  • JIS規格: JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)
  • 呼び名: D16
  • 公称直径: 15.9
  • 公称断面積:1.986m2
  • 単位重量:1.56kg/m
  • 材質(強度):
    • SD295A: 一般的な建築・土木用。突起が2つ
    • SD345: 高強度。突起が1つ(法枠はSD345を使用)

現場に届いた材料が本当にそれなのかを確認するのが施工管理の仕事です。

納品書・試験成績表・品質証明書、これを受け取って確認・保管が基本。

 

職人はモノを使って作業する人。

施工管理はそのモノが正しいかを確認する人。

役割が違います。

鉄筋挿入工で使うD19やD29の異形棒鋼なら、JIS G 3112(鉄筋コンクリート用棒鋼)に適合している材料を使う必要があります。(同上)

材料規格は「JIS規格」と「設計図書、特記仕様書の指定」がセットなので絶対大事な部分。

相違が有れば即確認!

そして、JIS規格というのはその材料を使って何かを作った場合はJIS規格を外れますので気をつけて下さいw


④図面の読み方

図面

図面が読めない施工管理者、はまずいない!(いたらマズイw)

「図面は見るけど全部は読めてない」という人は多い。

図面を読む順番として、私が意識してほしいのはこの流れです。

 

①表紙・特記仕様書を読む(設計の条件・制約を把握する)
②平面図で全体の配置を把握する
③縦断図・横断図で高さ・形状を把握する
④構造図・詳細図で各部の寸法・規格を把握する

法面の図面で言えば、標準横断図で法勾配や法長を確認、配置図で設計断面やアンカーの位置・本数・仕様を確認。

細かい材料や仕様もしっかり確認(たまにコンサルの不測の事態に備える文言もしっかり確認w)

「この図面のこの数字が現場のどこに対応しているか」が分かるようになると、図面と現場の相違にも気づけるようになります。

とにかくしっかり隅々までしっかり読んで確認して見て下さい。

そしてしっかり覚える!現場で気になったらすぐ確認!出来るレベルで読み込んでください。

 

長くなったので、また次回にw

それではまた。

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