皆さんこんにちは。
エンタです。

前回、パッカーに0.5MPa以上かけるのは絶対ダメという話を書きました。
ホースが弾けるし、パッカーの編み目が広がってセメントミルクがブシャブシャ漏れていく。実験で実際に確認した話です。
で、前回の最後に書いた5番目のコレ。
「高低差によってパッカー先端にはトンデモナイ圧力がかかる」
今日はこれを掘り下げていきます。
実はこれ、知らずにやってる現場が本当に多いんですよね。
だからパッか-はいつも壊れる、とか信用出来ないって方が多々いるんです。
セメントミルクは水じゃないのは分かると思いますw
まずここなんですが、セメントミルクって水よりずっと重い。
当たり前といえば当たり前なんですが、この重さが圧力に直結してくるので、ちゃんと計算しますw
一般的なセメントミルクの配合(1m³あたり1,230kg、W/C=50%)で計算。
| 材料 | 重量 | 比重 | 体積 |
|---|---|---|---|
| セメント | 820kg | 3.16 | 259.5L |
| 水 | 410kg | 1.00 | 410.0L |
| 合計 | 1,230kg | — | 669.5L |
比重=1,230÷669.5=1.837
水の比重が1.0なので、セメントミルクは水の約1.8倍重い液体ということになります。
この重さが、下にいくほど圧力として積み重なっていくんです。

高低差で水頭圧を計算してみます。
今回の現場条件はこれで。
削孔角度:30度
ポリホース:10m
パッカー:3m
合計長さ:13m
削孔角度が30度なので、実際の高低差は:13m×sin30°=13×0.5=6.5m
この高低差にセメントミルクの比重と重力加速度をかけると:1.837×9.8×6.5=0.117MPa

ゲージがゼロでも、パッカーには既に0.117MPaかかっている状態なんです。
もし水(比重1.0)だったら0.064MPaで済むところ、セメントミルクはその約2倍の圧力がかかります。
もう結論はお分かりだと思いますが、次回もこの話しをさせてくださいw
それではまた。



