皆さんこんにちは。
エンタです。
うちの技能実習生は来年で２期生が卒業していきます。
そして、先日３期生が入ってきました。
うちも技能実習生制度を利用して約5年です。
帰ったベトナム人、残ったベトナム人、新に来たネパール人。
それを迎え入れる日本人。
イロイロな思いが複雑に入り乱れ考える事が多々有ります。
技能実習生制度を利用した結果のメリット
メリットって会社によってイロイロと考えがあると思いますが、
やはり継続的な雇用です。
いまハローワークで募集しても人は来ないと言われる時代、若い子がすぐ辞めていくという時代。
その中で、この制度を利用する事で確実な雇用が出来ます。
3年間という確約された期間であるにもかかわらず3年安定した人材の確保が出来ると言うのは非常にありがたい。
やはりココに尽きるように思います。
まして、今後日本人が減って行くという事を考えると尚更です。
一般的には技術の流出とか、奴隷制度とか言われておりますが
この制度が無ければすでに日本の建設業は成り立っていないと思います。
その他の産業等でも同様の事が言えます。
すでに日本のモノ作りは外国人の手が無くては成り立たない、生産性を上げられないって事です。
世間ではDXで生産性を上げて云々言っております。
それで出来る事はそれでイイと思います。
しかし、我々土木はやはりまだまだ人の手が大事なんです。
特に法面なんて。。。ｗ
技能実習生制度のデメリット
メリットの真反対で3年もしくは5年で帰ってしまうと言う所です。
3年も経つとかなりの戦力です。
うちの場合、1年目でも削孔機操作の重要な役回りも教えます。
なぜなら彼らのやる気はMAXなのでしっかり覚えてくれます。
日本人と同じで得手不得手がありますけどｗ
それだけ即戦力が3年で帰るってホントもったいなくて残念ですね。
実際デミリットってあまりなのですけど、寮の掃除の感覚とかですね。
やはり生活環境があまりにも違うのでそう言った所で日本人が困る事が有ると思いますが、
我々が子供の頃だった1970年代と比較するとあまり変わらない気がしますので当時を思い出してｗ
みんなかが勘違いしている事
技能実習生制度を利用して奴隷のように使用しているって思う方が沢山います。
特に制度を知らない方々が。
実際は非常にお金が掛かります。
法面業界で言うと、
入国前に一人当り30万程度の支度金(飛行機代～その他)
入社後に作業服から安全帯から道具の全て(1人あたり軽く10万超える)
寮の段取りから、家具の設置などなど全てを準備。
給料は海外で求人募集際に必ず決めており、だいたいが日本の最低賃金がスタートラインです。
そこから、その企業がある程度の幅を持って手当等で充当していく感じです。
会社によっては最低賃金のみで仕事してもらう会社も有るようです。
ちなみに、エンタの場合では最低賃金スタートで最初見込み残業をプラスして出来る限り高くしています。
それ以外にも日本語習得、技能、リーダ、副リーダー手当を付けて実習生に差を付けています。
私はブログで何度も書いているのですが、
技能実習生制度を利用して彼らも日本にお金を稼ぎに来ています！
だからこそしっかり稼いで欲しいので差を付けています。
彼らはそれをジャパニーズドリームと言って、技能実習生が終わった彼ら彼女らは
母国に家を買ったり、日本企業に勤める為に日本語を頑張り向こうで就職したりと夢を叶えて言っています。
まぁ中には、嫁さんが散財して。。。ｗ
この前の事件で技能実習生は鳶を選ばない様になった
胸くそ悪い事件がありましたよね？
技能実習生を暴行した事件が。
アレの一件は世界のニュースに流れました。
すでにベトナム、インドネシアなどでは「鳶」(とび)では求人が厳しくなっています。
以前では5倍以上はあった求職者も今では2倍程度。
あの会社は日本の鳶業界にかなりの影響を与えたと思います。
その為、業種を偽って募集する業者も増えてくるのではないかと私は思っています。
それがどんな結果になるか危惧しています。
それではまた。
