皆さんこんにちは。
エンタです。
最近では鉄筋挿入工が多いこの頃。
あまりグラウンドアンカーが少ないですねぇ~って業者さんに言われました。
まぁグラウンドアンカー工が無いって事はそれほど大きな滑りを想定しておらず、そこまでお金を掛けたくないって事!?
この辺は役所と建設コンサルタントの忖度があるのでなんとも言えませんがw
役所もお金が無いのか、もうすでにやり尽くしたのか??w
知らない方もいると思いますが、
鉄筋挿入工の最大長は6mがセオリーです。
グラウンドアンカー工の最低長は7mです。
グラウンドアンカー工の場合、最短定着長は3mですよね。
それで最短自由長が4mなので3m+4m=7mとなります。
安定計算の結果、必要抑止力が鉄筋挿入工で保たない(抑止力が足らない)場合がグラウンドアンカー工に変わります。
極端な話しですが、鉄筋挿入工5本で保たせる所を、グラウンドアンカー工1本で保たせるって感じです。
あとは費用対効果、施工性、経済性などを加味してどちらかは決められます。
そんなイメージです。
たまに東京のJRでは耐震補強工事で7mの鉄筋挿入工が有ったりしますw
少し特殊ですが、そう言った際に通常の鉄筋では弱いのでゲンビデスターブと言うPC綱棒を使っていたりします。
これは今ではかなり珍しい工法(古い?)と言えるので今ではほぼ無いと思われます。(JRはあるかも)
鉄筋挿入工とグラウンドアンカー工の切り分けの境目はこんな感じです。
鉄筋挿入工は6mまで
グラウンドアンカー工は7mから
と覚えておいて下さい。
計算上はいくらでもデキナイ事はないですw
この辺は設計者の設計思想によって委ねられています。(いにしえの設計書を・・・)
それではまた。