皆さんこんにちは。
エンタです。
大阪西成の崩壊事故に付いて先日書いたのですが、いろいろ石積の事調べていたら国土交通省が擁壁チェックシートを作成していました。
Twitterで紹介していている方がいたので非常に助かりました。
だいたいの民地でよく見る石積は間地ブロックか空石積だと思います。
なかなか重力式擁壁などは行っていません。
そこはやはりコストがかなり上がりますから。
特にコンクリート構造物となると設計から必要ですし、基礎もしっかりした物になるためどうしても安価で簡単な空石積等になるのはもっともだと思います。
しかしながら以外と見た目よりは脆く、水に対してはかなり弱いと思って下さい。
我々が行っているモルタル吹付も同じなのですが、あくまでも表層工なのです。(表面だけの保護)
崩れない様にしっかり石の重量で押ような重力式擁壁などとは訳が違います。
我々の法面業界では無く一般の方だと住宅基礎には意外とお金掛ける方多い?と思いますが法面にはお金を掛けません。
法面が崩れてしまうと、その基礎さえもぶっ飛んで行くのに(法面が有る土地の場合)
最悪の場合は今回の西成の住宅のようになってしまう可能性も十分あると思います。
今回の西成倒壊住宅の倒壊前の画像です。(Googleマップはさすがです!)
仮にもこの様な住宅に住まわれている方、所有している方は国交省の石積チェックシートで確認してみて下さい。
もしかしたら非常にマズイ状況になっている可能性は非常に高いです。
特に空石積で有った場合は特に。
また、水が結構悪さするので降雨の時の水の流れもチェックして下さい。
あまりにも石積裏の細粒分(砂等)が排出されている様で有れば、中は空洞化している恐れが十分あります。
はらみ出している場合であればすでに緊急事態です。専門家に見て貰いましょう。
おそらく、こう言った場合に近所の工務店や土木屋に聞かれる事が多いと思います。
しかしながら、山間部の土木屋は法面のプロがいるのでイイと思いますが、都市部の工務店や土木屋は微妙です。
補修工事メインかも知れません。
問題は石積の表面では無く内部で起きています。
必ず法面の専門家へお問い合わせ下さい。
少しでも全国のこう言った都市部での法面崩壊が防げればと思っています。
チェックシートをしっかり確認して下さい。
それではまた。