皆さんこんにちは。
エンタです。
最近非常に問い合わせと、現地調査及び見積が増えておりますモルダム工法。
うちの場合どこの県でも行ける為、各所からお呼びがかかります。
そこでとりあえずこの石積はヤバイって事を一般の方向けにご紹介します。
このブログは最近法面関係者以外の建築業界の方々も見て頂いており、お問い合わせを頂きます。
そこで、今回は法面専門屋や土木屋では無く一般の法面をよく分からない方々向けの発信ですw
法面業界の方がそんなの当たり前やろ!ってツッコミは勘弁して下さいw
素人向けに書きますw
1,空積みの石積
空積みというのは、土の上に重ねていっただけの自然石の石積や、玉石の壁。
裏は当然土なので雨等で侵食されていきます。
中の土がドンドン無くなると石が抜けやすくなります。
2,目地が抜けてる。
空積み石垣等の補修で石積の隙間にモルタルを詰めてあります。
表面だけのモルタル目地ですので、厚さで1㎝~2㎝程度です。
その為割れやすく剥離しやすく簡単に抜け落ちてしまいます。
3,空積みだけど間隔が広く目地はモルタル。
この場合ハツれないんですよね。
石積の間隔が広い場合にハツルと石が落ちます。
落ちたら崩れます。
その為こう言った場合、モルダム工法は出来ません。
補強として、鉄筋を格子状(1m×1m)に組んでモルタル吹付ですね。
4,石積の上に住宅などの構造物
このパターンもよくあります。
過去数十年前に施工された自然石を積んだモノです。
その上に住宅があります。
だいたいこう言った空石積の目地は浮いていますw
ハンマーで軽く叩けばポコポコと軽い音がします。
そして、目地をめくるとだいたい土は無く抜けている事が多いです。
だいたいですが、10cm~20cmくらいは奥に抜けてる事が多いです。
そして、この様な石積は雨に弱く洪水とかで流されたり、大雨で内部破壊されれば簡単にぶっ飛びます。
ある程度健全そうに見える石積でも、目地を取ってみると結構空洞があります。
ミズミチなっている所は顕著です。
上記写真の石積は深いところで15㎝程度の空隙がありました。
5,すでに、膨らんでいる(はらんでいる)
コレは非常にヤバイです。
出来るだけ早く呼んで下さい。
そして、モルダム工法の表面処理工だけではどうしようも無いレベルです。
鉄筋挿入工等を併用した工法になる為割高にはなります。
石積ってパッと見は強そうに見えるんです。
しかし、実際はとてつもなく弱いです。
と言うのも、石自体は一つ一つが個なんです。
連結されていないので1箇所が抜けた場合一気にその他が抜けていきます。
特に大雨で石積内部の土に水がしみ込み飽和状態となった場合、内部から爆発するように崩壊します。
コレは法面業界では常識です。法面が崩壊するメカニズムと同じ事が起きます。
空石積は内部崩壊の圧力にはほぼ無力です。
上記を踏まえた上で、ご自身の所有している石積を確認してみて下さい。
そして、ヤバそうだなって思われたらご連絡ください。
それではまた。