石積の裏込も法面の裏込も全く同じ事やってる!

皆さんこんにちは。

エンタです。

最近石積が壊れそうとか、壊れたとか、壊れかけてるとかご連絡を頂きます。

空石積

こんな感じで開いてきたり

石積

前面にクラックが入ったりと見た目が不安な状態になってます。

 

石積の断面は通常この様になっています。

通常の石積

後ろは土砂があって、その表面に石を積んであります。

石で後ろの土砂が流れないように抑えています。

 

しかし、経年劣化でこのモルタル目地も外れ、水抜きも詰まったりします。

水抜き詰まると内部の水が抜けずに全体的に外に出ようとし徐々に崩壊するか、一気に爆発します。

 

また、裏の土砂が流出するといよいよ石積が崩壊し始めます。

石積劣化

この状態になると大体が石が動いて徐々に全体的に波及していきます。

これどーするの?

ってなった場合、コレは埋めるしか対応策はないんです。

もしくは石積を撤去して他の工法を考えるか?

 

簡単に言うと、表面の目地や穴を全部塞いで中に注入します。

石積裏込注入

裏を全面的に注入すると石自体も固着されるのそれ以降は頑強になります。

しかし、コレじゃ水抜きが!って言われると思います。

もちろん注入後に削孔して水抜きを入れます。

 

コレって実は民間の石積だけじゃなく公共の古い老朽化した法面などにも行われています。

工法としては意外と古いので安定した効果が見られると思いますが、

あまりにも長大法面や急勾配の法面の場合、

変な重量がかかりかえって悪化する場合があるので注意です。

 

石積程度にはこれくらいで良いと思われます。

 

それではまた。

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