皆さんこんにちは
エンタです。
創意工夫ってやっていますか?
最近思うんですが、災害現場などで鉄筋挿入工を行うと思います。
災害復旧中にも関わらず部分的に崩壊したり、中抜けしたりする現場も多々ありますよね。
そんな時に施工計画に創意工夫として、
「2次崩壊を防ぐため、崩壊箇所周辺に水抜きボーリングを設置する」
を加えて下さいw
あくまでも、鉄筋挿入工やグラウンドアンカー工がある場合に限ります。
ただし、打込み系水抜きパイプが施工できるところはアリです!
打設個所は崩壊した中心から下に3m~5m程度下がって、
中心から左右に2~5m以内打つと良いと思います。
もしくはど真ん中でもOKですが水が出ない可能性も高いです。(すでに抜けているので)
仮に下記の様に滑った法面があったとします。(絵心は言わないで!)
赤い部分が中心だとします。
ここに法枠+鉄筋挿入工などを施工するとしましょう。
法枠設置後、鉄筋挿入工を交点に打設します。
その施工中に、水抜きを2か所ほど設置します。
こうする事で、2次崩壊を未然に防ぐ事が出来ます。
少しでも水による内圧を上げない事で崩壊を防ぐことが出来るからです。
先日うちの現場でも水抜きボーリングを創意工夫で設置しました。
すると途中からジャンジャン水が出るようになりました。
削孔深さは4mです。
だいたい4m程度であれば硬さにもよりますけど10分程度で削孔できますし、まず硬い事もありません。
崩れるくらいの山ですし、内部は風化が進んでいます。
そして、無理して硬いところに打設する必要はないので、硬くなったらやめれば良いんです。
あくまでも企業努力の一環ですから。
施工会社にもよりますけど、うちはヤバいなって思ったら先に対策します。
上記現場は法枠の鉄筋挿入工でその後に枠内に透水性モルタル吹付が有りました。
枠内に水がシミ出ると施工しにくいため先にそれ以外から出させることで、
施工性もアップしますし品質の確保にもつながり、同時に崩壊も防げます。
現場の上が竹林があるところも結構ヤバいです。
竹林があると言う事は水を結構持ってる土質です。
ふわふわで吸水率高めなので、水が出る可能性が非常に高いです。
竹林の現場は滑りやすいので特に注意です。
施工会社的にはお金は当然かかりますが、それ以降の工事を考えればたかが知れてます。
ちょっとしたことですが、水抜きボーリング工の効果は絶大です!(経験的に)
施工計画に最初から書いて、根拠を持ってしっかり施工すればそれなりの加点になる?
と思っています。
監督次第ですが、おススメです。
それではまた
※打設個所に関しては、それよりも上はすでに崩れているため崩れるモノがない。
左右はまだ厚みのある層があると思われる。
という経験的観測での位置です。
現場に応じて検討してみて下さい。
上記位置はあくまでも目安と考えて下さい。
絶対というわけではありません。