皆さんこんにちは。
エンタです。
終末は台風が来そうで、運動会が・・・・
延期されそうで・・・・笑
そうなると平日に延期なのでちょっと嬉しいっ・・・
平日になると行かなくて良いので・・・笑笑
閑話休題
植生工の基本
植生工は法面屋にしてみればそれほど高度な技術も無いように見えます。
特に施工する側からすれば難しくありません。
バークと呼ばれる、腐葉土と種子、肥料、糊(ノリ)を混ぜて吹くだけだからです。
でも実際は植物を意図的に繁茂させるという非常に難しい工法なのです。
施工するだけなら簡単なのですが、生えなかったら再施工と言う2年間の瑕疵担保(かしたんぽ)つきですw
材料をご紹介しましょう。
使用材料
バーク堆肥
:俗に腐葉土、木を腐らせて寝かした物。
吹付では大量のバークを使用しますが、繊維目が細かく、においの少ない物が良いです。
繊維目が粗く、酸っぱいにおいがするのは、まだ発酵が進んでおり酸性寄りのバークだからです。
植物は基本的に中性~アルカリよりなので、酸性には弱く繁茂しにくいのです。
ですから、数年前に流行った伐採木のチップ吹付と言うのは、生えなくて当然なのです。
無理して、ダムなどの伐採木をチップにして2年も寝かせないうちに吹付ける。と言うのは無謀ですね。
何かしらの理論が有るのでしょうが、やる方は大変です。
とにかくバーク堆肥とはそんな感じですw。
肥料
:年間等して使うのがオール15という肥料ですね。N:窒素 P:リンサン K:カリウム の配合比15と言う事です。
いろいろとメーカーによって名前は変わりますが、雑草を生やしたいのにこんなに肥料が入るのか!?と思う部分もありますが。
植生基材吹付では大体が1種類の肥料で事足りますが、昔九州地方では2種類使っていました。
遅効性肥料と、高度化成肥料
高度化成肥料とはN-P-Kのうち2種類以上を含む物を化成肥料と言い、その中でも1粒に成分合計30%以上の物を高度化成肥料と言います。それ以下を普通化成肥料と言います。
遅効性肥料は遅く効く肥料ですw上記の肥料に樹脂や硫黄などでコーティングして降雨などで地味に溶け出して効果を発する物です。ハッスルんです!!
高度化成肥料で速効性を持たせ、遅効性肥料で持続性を持たせるという考え方です。
糊(接着剤)
:吹付後にバークだけでは降雨によって洗掘されてしまいます。
そこで、接着剤を入れて洗掘等に備える訳です。
最近では樹脂系が支流となっていますので、それらを使用します。
昔はセメントを入れて、それだとアルカリ寄りになりすぎるので、過リン酸石灰等を入れて中性化させていました。
最近では粉が便利なのでその辺が良いですね。
液体はベルコンや周辺が汚れるので個人的には避けてます。
糊は吹付け後、最低でも5時間以上時間が経たなければ雨で流される恐れがあります。
雨の日の施工は若干リスクがあるわけです。
種子
:地域によっていろいろな種類を入れますが、最近では侵略的外来種も有りますので、種子の選定には十分気をつけた方が良さそうです。
ググってみると結構出ますので検索してみて下さい。
その他
:人によって、地域によってバラツキが有りますが、保水材とか入れる所も有りますし、酸性土壌に遮断層を作ったり、岩盤緑化で砂を吹いたりもします。
これらを機械でゴリゴリ混ぜて吹付をすると植生基材吹付工になります。
以前までは、厚層基材吹付工と言っていましたが、気がつけば植生基材吹付工に名称が変わっていました。
年配の方は厚層基材と言いますね。伝わればどちらでもOKです。笑
次回は配合ですね?w
それではまた。