「怒鳴るキャラ」を変えられなくても大丈夫
後輩や部下に対して、ついつい威圧的に話してしまっていませんか?
時代の流れもあり、強く当たることは良くないことになりました。もちろん、今まで良かったというわけではありませんが、行き着くとこと犯罪行為になってしまうこともあるくらい、タブーになってしまいました。
その常識が根付いてしまった結果、許容範囲は狭くなり、ちょっとしたことでも「辞める」のトリガーを引いてしまうことにもなりえてしまいます。若者が不足している今、それは望ましいことではありません。
でも、今までの態度がいきなり柔らかいものに変えるというのは、どうしてもプライドが邪魔してしまうものです。そんな、「わかっちゃいるけどやめられない」という人に向けて、改善策を提示させていただきます。
それが今回お話しする「とはいえ法」です。
「何やってんだ!」
「何回言ったらわかるんだ!」
「ちゃんと考えてから動け!」
・・・こんな調子でついつい怒鳴ってしまう。それが定着してしまっているので、急に優しくすることはできない。そう困っている人、実は少なくありません。
そう困っている人自体も、それを誰にも言えない。なぜなら、そういうキャラに自分で設定してしまったから。今さら上げたのれんを簡単には降ろせないのです。
でも、もう大丈夫。これからお話しすることをやってみると良いでしょう。
簡単にできる改善策!「とはいえ法」とは?
とはいえ法は、至って簡単です。しかも、やってしまった後にでも十分リカバリーできる方法なのです。では、やり方をご紹介しましょう。
いつものようについ怒鳴ってしまったとき。「何回言ったらわかるんだ!」と大きな声で言ってしまった。そこまでは仕方がないと受け止めましょう。ですが、ここからが重要!
そのあとに、「とはいえ・・・」という言葉を口にするのです。それだけで状況は一変します。
この「とはいえ」という言葉、基本的には前述をひっくり返す言葉です。前提が相手を否定する言葉であればあるほど、「とはいえ」の後には、より強い肯定をしなくちゃいけなくなるのです。
怒鳴った後に「とはいえ」と、とりあえず付け加えます。この言葉はあくまで接続詞。その言葉を吐いてしまった以上、何か言葉を続けなければいけないというノルマが発生します。
そしてそのあとに続く言葉を探せば探すほど、相手の良い面を言わなければいけないことに気付きます。
「何回言ったらわかるんだ!・・・とはいえ、俺だって同じようなことを言われたことがある。もう二度と繰り返さないように気をつけなさい」
たった一言「とはいえ」という言葉をくっつけた結果、こんな感じで何か良いことを言わなきゃ終了できなくなってしまうのです。お判りでしょうか?この破壊力。相手から見る印象は180度変わることでしょう。
だって、単純に否定するだけだった今までとは違い、ここから先のアドバイスをすることになってしまうんですから。これだけで急に建設的な意見となり、大きな成長につながります。
よく「怒る前に一呼吸」的な話がありますが、怒るときはそんな余裕はありません。だって瞬発的に怒鳴ってしまうことが身についているのですから。だからいつも「またやってしまった・・・」と後悔することになります。
だからこそ、後付けでよいこの方法が良いのです。大抵の場合、怒っている最中に怒られている相手の姿を見て少しづつ頭が冷えてきます。そしてまずいとは思いながらも、続けざるを得なくなってしまう。つまり引っ込みがつかなくなってしまうのです。
もうそこは諦めましょう。長年の蓄積なのでそう簡単に治りません。だから付け足しましょう。怒鳴った後に「とはいえ」という言葉を、勇気をもって足してみてください。きっと印象は一変することでしょう。今日からできる方法、ぜひ参考にしてみてください。