派遣社員で働く、私の仕事の探し方
私は派遣社員として建設現場で働いている。
派遣社員として働く人のほとんどは、おそらく1つの派遣会社に所属し、そこから紹介される仕事に就いていると思うが、私はちょっと違う。
常に信頼できるいくつかの派遣会社と密に連絡を取り合うようにしている。
理由は、複数の派遣会社との関係がつくれていれば、各派遣会社がその時手元に握ってる仕事の案件の話を聞くことができ、選択肢も増えるからだ。今いる現場も最終的に3つの派遣会社から提案された候補の中から決めた現場だ。
ただし、このやり方をするためには、派遣会社との信頼関係が必要不可欠だ。仕事を探す時だけに限らず、常に情報を交換し、仕事を探す時には二股三股を掛けていることを包み隠さず正直に伝え、全て経過報告するようにしている。
ゼネコン社員か、派遣社員か
たまに、ゼネコン社員が派遣で来る人たちを見て「あっち(派遣)のほうが良さそうだな」と言っている人がいる。隣の芝生は青く見える、あれだろう。
ただそれは、派遣うんぬんは関係なく、今の境遇から逃げ出したい!という軽い気持ちで言っている人が圧倒的に多い気がする。
ハッキリ言わせてもらうが、そんな思いで今のゼネコンを退職し派遣会社に登録したとして、そこそこ仕事はまわってくるだろうが、「やっぱり安定してるゼネコン社員のほうがいいなぁ」と後々思い始めるのがオチだ。
待遇を基準で考えても、派遣は仕事が空いてしまう期間もあるので、必ずしも自分の希望通りにとはいかない。ましてや、それなりの技量がなければ、どこからも引き合いさえ来ない場合もあり得る。
ゼネコン社員と派遣社員どっちが良いという話ではないが、待遇を第一に考えるならサラリーマンのままでいるほうが無難だろう。定期的な収入やボーナスなども見込め、大きな失敗さえしなければ組織にぶら下がっていられるからだ。
私にはできないが、そんな生き方も否定しない!人それぞれ、様々な生き方があって良いと思う。
派遣社員の心得
派遣社員として様々な現場に出向き、どんな要求にも応えられるようにするためには、一般のゼネコンでサラリーマンとして働くよりもはるかに実力がなければ適応できない。
同じゼネコンの現場でも仕事の進め方はかなり違う。設計図書、施工図、施工管理などにかかる比重も違い、社風や常識も異なる。
1つの組織にずっといる人にとっては当たり前のことでも、派遣として色々なゼネコンの内部事情を知ると、それぞれの違いや利点・欠点も見えてくる。その違いを学び、理解し、その中から最善の策を見い出すのが派遣社員としての醍醐味だ。
だが、組織内部の人たちは自分たちがやっている方法が唯一無二だ!と思い込んでいる人も多く、色々な手法を覚えられるチャンスでもあるが、難しい部分でもある。明らかにその判断はオカシイ!と感じることがあっても、どこまで自我を捨ててその指示に従うべきか悩むことも出てくるだろう。
こんな風に、技術的なことや仕事の進め方など新たなことを取得することに楽しさを見い出せる人ならいいが、臨機応変な対応に興味が沸かない人は、派遣社員として色々なゼネコンに行ったとしても、戸惑うばかりで実力を活かせない場合が多い。
派遣社員として働くためには、まず第一に仕事ができなきゃ話にならない。これだけは肝に銘じて欲しい!
また、どんな立場であっても人に使われるだけでなく、自分が主体となって動けるような実力さえ身に付けていれば、なんとか道は開くと思っていい。