皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、後輩からザブトン枠の記事がいいところで終わってるんですが、それ以降は?
という若干クレーム的な電話を頂きました(笑)
途中でなんだか終わってしまっています。。。
すっかりわすれていました。
この記事を書くには絵を書かないとわかりにくいので、また次回に(笑)
閑話休題
以前上記のような火山岩の吹付に行ったことがあるんです。
このときはラス張りを行わない工法での施工でした。
一般的にはラス張りが基本ですよね。
しかし、場合によってはラス張りを行わずモルタル吹付を行います。
この場合によってとは、どういう時でしょうか?(笑)
よく、あまりにも山が悪くてラスさえも危ない時ってあります。
そういう時に仮吹き(仮吹付ラス無し)を行いますよね。
仮吹きの時は表面をサラーっとざっくり吹きます。崩れない程度に。
後からアンカーピンが打設できる程度に吹付けます。
その後にラス張りを行い、本吹きを行うのですが、長大のり面の場合はとても現実的ではありません。
その様な時は、直接本吹きが一気に効率上がります。
というのも、よく皆さんが使用しているファイバー繊維!
あれはクラック防止という意味もありますが、通常の吹付でも使われていたんです。
最近は特にクラック防止材という立ち位置が確立していますが、私が知っている限りでは20年弱前には
ラス張りをしなくてもラスの代わりになる物で、特に長大のり面で危険な場所に使用していたと思います。
また、ラス張りが困難な場所などもファイバー繊維を入れたモルタル吹付・コンクリート吹付工として
施工していました。
配合などは各ファイバーメーカーが持っていると思いますが、ラスの機能と同等レベルですので結構な量を入れます。
この結構な量のファイバーは材料が粘るのでガンマン泣かせですね(笑)
特に昔はファイバーの質が悪かった?のでファイバーボールになったり、よく混ざらなかったりと苦労しました。
最近の製品はよく改良されており、ファイバーボールもほぼ無いのでかなり吹きやすいです。
粘る(吹付しにくい)理由としてはやはりファイバーが水を吸っちゃうんです。
配合は非常に難しいです。出やすい配合の選定は特に難しいですね。
このメーカーが推奨する配合の理由はよくわかりません。
寒冷地などでのモルタル吹付には少しの混入でもかなり力を発揮します。
というのも、寒冷地になると凍結融解でモルタルにクラックが入ると剥離していきます。
この自然現象に耐えうるにはやはりモルタル・コンクリート自体の靭性を上げる必要があります。
また、剥離落下の危険性も出てくるのでそんな時はファイバー繊維は有効です。
ものすごく危険な個所の吹付や寒冷地での創意工夫などはファイバー繊維の使用がおススメです。
当然ですが、設計変更する事もできます。
それではまた。