皆さんこんにちは。
エンタです。
腰は順調に治ってきています。
腰痛体操恐るべし。
ちなみに、私はこれだけやってますw
閑話休題
よく法面上の露出した石(岩)はどうすれば良いか?
って事をよく聞かれます。
法面上にある半分埋まっててどの位かすら分からない岩がよくありますよね?
浮き石であれば落とすのが基本です。
しかし浮いてもおらず奥行きすら分からず仮に落した場合の下部の被害、損傷、影響などを踏まえると落とさない方が賢明になります。
ではどうするか?
選択肢として
1,削る
削岩機等ではつるか、セリヤを使って小割するか、薬剤を使用するか。
上記の様に上部のみを除去し表面保護工を行う。
結構一般的ですが、数が増えるとかなり厄介です。
このやり方は、山の中に岩があり機械が入れない、人力で小さくしか行えない現場が多いですね。
小割して仮に落ちたとしても被害が最小になるように行う施工方法です。
道路面は落石防止網の施工などが施されます。
2,根固めする
これも結構一般的で巨石であればあるほどアゴの部分をコンクリートや吹付で埋めて転がらないようにし、石の大きさによってはグラウンドアンカー工や他穿孔、自穿孔ロックボルト等で反力を取る方法です。
以前うちが行った巨石の根固めと同じです。
(この中を吹付で埋めていくのですが、巨石過ぎてかなりの量を吹きましたw)
3,法枠で巻く
ぶっちゃけ一番手っ取り早いかも知れないです。
が、あまりにもデカイ場合はやはり1番の削ってから法枠で巻く方法が一般的かと思われます。
4,ロープ掛工で巻く
出来ればモルタル吹付をしていれば岩の劣化を遅くする事は出来るかも知れません。
ロープで覆っていればまず動く事はないのでとりあえずは大丈夫です。
だいたいこの場合も道路面では落石防止網工などを設置しています。
5,鉄筋挿入工でぶちぬく!
稀にある工法で岩も除去せずそのまま鉄筋挿入工やグラウンドアンカー工などで緊張して岩のエネルギーを押さえ込む事があります。
意外と根固め併用が多いのですが、しっかりした岩であれば可能です。
施工中に岩が動いたりと言う懸念がある場合はロープ掛工等と併用になる事もあります。
6,工法によっては全て取り除く
除去後に穴が空いた部分にセメントを混ぜた砂を土嚢に詰めて穴を埋めたり、小割した岩を練りモルタルと共にまた元に戻し、最後に表層工を行ったりします。
巨石を抜くと周囲が緩む可能性が非常に高くなるため最近ではあまり行われません。(昔は結構あった岩石除去工)
岩だけ取り除けば他は大丈夫の場合はそのままですが、だいたい法枠工などを施工します。また除去箇所の施工位置が高い場合は上記と同じく落石防止網工などが行われます。
7,高エネルギー式落石対策工
巨石の落石に対応した落石防止網工です。
最近はイロイロな種類が有り、施工権利を取得している会社しか施工出来ない特許製品などが主流です。
Googleで「落石 高エネルギー」等で検索すると出てきます。
この辺は私も1回しか経験した事ないので詳しくは分からないです。
施工価格だけの事を考えると部分除去工+ロープ掛工+根固工落石防止網工などで施工した方が安価に施工出来ると言う事だけは知ってますw
ただ、現場の条件やその他根拠などで設計が高エネルギーになるのでしょう。しらんけどw
元請は高エネルギーになると下手すりゃ赤字とよく聞きます。
法面工における巨石、岩石、浮石の対策工でした。
それではまた。