施工の神様

「辞めたくないけど、しんどいです…」 23歳、若手施工管理の悩み(施工の神様より)

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23歳、現場代理人からの相談

僕の運営しているYouTubeチャンネルに、コメントが来ておりました。今回は、シェアさせていただき、一緒に考えてもらいたいなと思います。

コメントはこんな内容でした。

「地場で建築の現場管理をしている23歳です。今現在は公共工事で現場代理人を任されております。毎日朝6時から、早くても夜21時帰りの日々を送っております。わからないことが多く、調べながらなので仕事のスピードも上がらないのが現状です。辞めたいとまでは思いませんが、最近少しきついなと思う様になりました。これから何年も仕事をすると考えると、モチベーションの維持方法などがあれば教えていただきたいです。」

23歳の若さで現場代理人を任されている状況、不安もあるでしょう。にもかかわらず、とても前向きなコメントだと感じました。

建設業に対して批判的なことを言う人が多い中、前向きな若手は業界の宝物だと心から思います。

僕なりに、お答えしたいと思います。

まず、施工管理というのはとても大変な仕事だと知ってください。それは「仕事の守備範囲の広さ」という点です。安全、品質、工程、原価、大きく4つの管理をすることが仕事だと”簡単に”言われていますが…、現実はそんな生易しいものではありません。

図面一つとっても山のような種類存在しており、しかも描く人によって癖がある。読み解くだけでも膨大な知識が必要になるのですが、それすらただの「当たり前の基礎知識」でしかないのです。

4つの管理の中の、品質の中の、さらに図面というカテゴリーの、読めるというだけの話。他にいくらでも大変な業務だって存在しています。IT、書類作成、CAD、工程、品質チェック、交渉、リーダーシップ、会話力など、一つ一つがあまりに重い。

何が言いたいのかというと、選んだ職業は、それくらい大変な仕事なんだということ。

つまり、「そこに存在しているだけですでに十分すごい」と、まずは言いたいのです。心を病んだりする人もいる職業、ただ食らいついているだけでも、実は超人なのです。

今やっていることは、決して間違っていない

察するに、仕事やわからないことの量が膨大すぎて、そこに埋もれてしまっている日常なのでしょう。それゆえ、頑張っても頑張っても前に進んでいる気がしない。そりゃ未来も不安になります。

だけど、大丈夫。間違いなく前に進んでいます。確実に成長しているのです。

異常ともいえる環境に慣れ、埋もれてしまっているから見えづらくなっているだけ。外から冷静にみられるほど、まだ大人じゃないだけの話なのです。

今はまだ駆け出しで、この瞬間を追いかけるだけで精一杯でしょう。でも、めげずに挑戦をしていくと、小さな経験のかけら達がバラバラに点在していきます。そしていつかどこかのタイミングで、一気に線でつながる瞬間が来るのです。

僕がそれを感じたのは6年目。一気にすべてがわかった気がしました。誰にも負ける気がしなくなり、仕事が楽しみでしょうがなくなりました。頑張った分だけ、きちんと積みあがっていたのです。無駄なことなど絶対にないと、信じて進んでください。

結局この世の中、必死に頑張るやつには勝てないと思います。「自分らしく」、「ありのままの自分」。そんな流行りの言葉を都合よくとらえ、逃げるだけの人はたくさんいます。もちろん否定はしません。自分の人生ですから。

だけど成功者の中に、必死で頑張らなかった人なんていません。結局はあきらめず、歯を食いしばった経験がある人が強いんです。無駄なことなんてありません。今やっていることも間違えていないのです。

絶対に体だけは壊さないように。たまには休んでもいいんです。でもどうか、納得いくまで頑張ってほしいと願います。そんな人のいる、建設業の未来はまだまだ明るいと感じたコメントでした。

 

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