土木公務員の魅力(良いところ)については以前記事を書きました。
ここでは逆に土木公務員の“闇”というテーマで、嫌なところを書いてみようと思います。もちろん役所・部署によって違いはありますので、まあそんな所もあるんだなぁ程度に受け取ってもらえるとありがたいです。
中核市程度を想定しています。
土木公務員の嫌なところ
大きめの組織であれば官民問わず共通する事柄もありますね。前半が公務員全般、後半が土木技師のことです。
異動が頻繁にあるのでスキルが身につかない
標準的に2〜4年おきに人事異動があり、転職と同じくらい業務内容が変わってしまうことも珍しくありません。勉強をしても異動の度に“素人”に戻ってしまうなら無力感・徒労感を感じても仕方のないことでしょう。私は異動があるのは嬉しいですけどね。培ったスキルも意味ないとは思わないし「知識は誰にも奪われない財産」だと信じてコツコツ積み上げたいと思ってます。
異動したい部署がなくなってゆく
毎年異動希望調査がありますが、役所年数が長くなり内情をよく知るようになると行きたい部署が無くなっていきます。あんなに夢と希望をもって入庁したのに不思議ですね…。それくらいどこの部署も“闇”を抱えてるということです。
リストラがなく、身分が保証されているため働かない職員が存在する
まったく働かないってことはないと思いますけど、能力が低くくて業務量が極端に少ないとか、いい加減な仕事をする人とかは少なからずいますね。特に定年前の職員でパソコン操作は当然無理ですがコピー機操作すらできないオジサンにはビックリしました。教えてもできないんです。彼らのしわ寄せを同僚が受けることになります(まあ民間も同じような感じですかね)
アンチ公務員が多い。国民のサンドバッグ状態になっている
昨今の公務員への風当たりの強さは異常ですね。公務員には何言ってもいいと思ってる人が増えてる気がします。冷静に考えてみると、特定の職業についてアンチが大量に存在する状態は明らかに異常です。リアル世界では身分を明かしたら「まともな人なんだな」と思われて安心・信頼されることもあるのですが、とくにネット上ではアンチの心無い言葉もよく見かけます。自分の職業のアンチがいるってかなりしんどいですよ。
他課と仕事の押し付け合いをしている
事務分掌があるといえども、どこが担当なのかグレーな案件も数多く存在します。自分たちが引き取ると言うと業務量が増えるのであまり引き受けたがらない現状があります。全体最適の考えを持つ管理職は少ないです。そのくせ、自課の都合で他課の仕事を増やしたり、過度にルール厳守を課してきます。パーキンソンの第一法則ですね。なぜこんなに部署同士の仲が悪いのでしょう。
常に誰かの尻拭いをしている
色々な素因があると思いますが、私は常に誰かの尻拭いをしてる気がします(こんなこと言うと調子に乗ってると思われそうですが、実際感じてるので書かせてください)。昔その仕事に関わった職員、前任者、同僚、業者などなど。「私もミスするからお互い様だよね」と言えないレベルです…。これは組織で働く以上覚悟しておくべきことだと思います。
若手のとき給料が安い
若手は安いです。毎年昇給していきますから30歳超えてとりあえず安心できるくらいの給料になってきますけど、将来のことも考えると贅沢はできません。今は働き方改革で残業代も望めないので10年未満の若手はかなり切迫してるのではないでしょうか。