施工中の崩壊対策をやろう!って話し!(その3)

Xin chào mọi người.

Đây là Enta.

前回の続きです。
施工中の法面はなぜ崩れるのか(その1)

崩れる前に圧を抜く・打込み水抜きの話(その2)

水抜きボーリング工

その1とその2で、施工中の法面が崩れる理屈と、その対策としての打込み水抜きの話を書きました。

今回は実際に水抜きで助かった現場の事例と、うちが使ってる孔径・本数・角度の目安を書いてみようと思いますw

事例①:法枠を逆巻で施工中に降雨。その後ジワジワ湧いてきた水

切土高15m級、勾配1:0.8、全体地質は風化花崗岩の現場。すでに強風化(マサ化)。

逆巻きで上から3段目まで法枠工工を進めた所で、雨が3日続き、施工済みの段の足元から茶色い水がジワジワ出てる。

法枠は打設済で、鉄筋挿入工が交点にあったので、ついでに水抜きボーリング工を適度に打ちながら下に。

ザックリですが、水がしみ出ている部分を中心に水平距離2~3m程度のピッチで3本、もしくは4本程度打ちます。

打設時間は1本10分程度でしょう。

鉄筋挿入工を打てる高さで打つので、2段目くらいから打ちます。

長さは4.0m。

逆にこれ以上打つと時間がもったいないのでw

しかし、最終的にこの水抜きボーリング工は設計変更で役所、元請がしっかり見てくれたので助かりましたが、無かったら崩壊してたかも?

って思うと自主的にやって良かったですね。

事例②:モルタル吹付工だけの現場に打込水抜き工

モルタル吹付工の設計でしたが、法面上部や表面にも水の後や沈下の後があったので、自主的に打込水抜きを設置

勾配が緩く土砂部だったので比較的簡単に打設。

モルタル吹付後ここからは絶えず水が出ました。

ヤバそうな箇所にめぼしを付けて、2mピッチで4本打設。

ここは超柔らかかったので、支持力持たせるために会社に余っていたSUSの水抜き!

水抜きボーリング工

事例③:水抜きを入れずに崩れた現場

設計はモルタル吹付工+鉄筋挿入工(現場条件Ⅰ)

だったんですが、雨が降るとまぁまぁの水が凄かったんです。

なので吊り下げ削孔機を横にして、自主的に4.0mの水抜きを入れました。

写真でも分かる様にその後トンデモナイ水の量がw

ここは大成功でしたが、最終検査後に水抜きを入れていない部分が崩壊しました・・・

今思えば入れておけばと思いますが、ボランティアでドンドコ入れる事は流石に厳しいですからね・・・

水抜きボーリング工

私の目安:孔径・本数・角度

「じゃあエンタさんの所では具体的にどうやってんの?」と聞かれる事が多いので、あくまでうちの社内目安として書きます。
公的指針の数値ではなく、30年やってきた経験則ベースなのでご注意下さい。

【孔径】
基本はΦ40mm有孔管。削孔径はΦ65mm。

あんまり大きくしても、施工性が落ちるだけで効果は変わらないんですよね。Φ40で十分です。

ただ、モルタル吹付の現場でVP50が有るときはそれに穴空けて入れる場合も。

【長さ】
基本はL=2.0m~4.0m。

表層崩壊の深さ0.5〜2.0mの範囲をカバーするのが目的で出来る事なら4.0mですね。

この程度を削孔するだけであれば、吊り上げ削孔機でも5分~10分程度

【本数・配置】
横方向は1段あたり2.0〜3.0m間隔。

段が複数ある場合は、打ちやすい場所に。

湧水の濡れ筋が見えている所には、その周辺に配置。

水は均等には出てないので、水が出ているところを中心に水平に横方向に展開していく方が効果的

【角度】
水平から上向きに0〜3度。

勾配付けなくても水は圧力無い所に逃げます。

最悪は下方向でも水のレベルラインが水抜きの口よりも上になれば水は出ます。

 

打込み水抜きの注意点

万能ではないので、注意点も書いておきます。

①セメントミルクの混入
その2でも書きましたが、鉄筋挿入工やアンカーの注入が終わるに水抜きを打つと、有孔管の開口部からミルクが入り込んで詰まる可能性があります。

段ごとの施工順序は「鉄筋挿入工/アンカー注入打設 →若干の時間差で→ 水抜き打込み」。

②あくまでも仮設
あくまでも仮設なので、適当で良いです。

永久的効果が残りますが、あまり神経質にならずに厳密にならずに適当に打設しましょう。(お金もらえないのでw)

③出水点の見極め

湿っぽい所や、谷部に水は集中します。

出来るだけそう言う所を見つけ出せれば最高です。

大丈夫そうであれば良いですが、雨降った時にしっかり見極める事も大事かと思います。

表層崩壊

結局、現場で動ける人だけが守れる

施工中の崩壊って、ほとんどが事前に気付ける事象が結構あるんです。

湧水の痕跡、削孔水の挙動、雨後の濡れ筋。サインは出てるんです。

ただ、それを「設計に入ってないから」で見送るか、「自分の現場は自分で守る」で1本打ち込むかで、結果がかなり変わります。

うちは創意工夫として自主的に打ち込んでます。

サッパリお金にはなりませんw

でも、職人さんが下敷きになる事故も無いし、施工中に法枠が落ちる事も無いし、結果として工期も守れる。

コレを「コスト」と捉えるか「投資」と捉えるかで、会社のレベルが変わるんじゃないかなと、私的には思っています。

怪しいと思った現場では、1本で良いから打ってみて下さい。

水が出れば「当たり」、出なくても「保険」。

コレで救われる現場が、確実にあります。

 

Hẹn gặp lại nhé.

もう山が崩れることは出来ない!水抜きボルトを開発しました!

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