皆さんこんにちは。
エンタです。
監督になりたての頃って意外ととりあえず現場行って、言われた写真撮ってって感じですよね?
私も先輩に付いていき言われたことをやっているうちに、まぁこんなもんだろうと監督業やっていました。
そのうち1人で現場をやるようになったりすると非常に困った事が起きるんです。
以前やった同じ工法なのに、山が違うんです!w
役所に言われた事が書籍に載っていなかったりするんです!
まだ駆け出しの頃に覚えておいた方がイイって事があるので今回はそれをご紹介します。
1,管理する工法の共通仕様書での規格値や施工方法の熟読
これは絶対です。
規格値を知らなければ話になりません。
規格値を現場で使うときは規格値内に収めなければいけない時です。
例えば若干広かったり、狭かったり。
土木は結構応用(現場での工夫)が利くのでその基準が規格値になります。
どの様に工夫して仕上げるかの基準です。
それを知らないとお話にならないって事です。
2,施工する専門書籍を熟読
我々の法面屋であれば、道路土工指針やグラウンドアンカー工設計施工基準、その他専門書イッパイ有ります。
出来ればある程度熟読しておく事をオススメします。(施工する時で良いので)
コレはなぜかというと、立会などで役所に質問された際に即座に答えられるようにです。
この辺が即座に言えるかどうかによって役所からのイメージが変わると思います。
例えば何かの営業マンがモノを売りに来たとします。
その営業マンに、コレはどう言う事ですか?と聞いた時に即座に答える営業マンと、
ちょっと後日返答しますって営業マンへの信頼度ってどうですか?
それが全てでは有りませんが、印象が若干なりとも違います。
そして、書籍のどこに何が書いてあるか、書籍のどこら辺に書いて有るかを知っていると、
協議書を書く際に非常に便利です。
基本的に役所は初めての事を嫌います。
協議書には、技術資料にはこの様に書いて有ります、過去の実績はココに書かれています。
スキャンして添付して提出することで工事担当者も役所の課長や次長などに説明しやすくなります。
我々公共事業者は必ず過去の実績と書籍に縛られますので、
どの書籍にどの様に書かれているかを知っておいて下さい。
3,現場合わせは書籍に載っていないため書籍の解釈を幅広く知っておく
現場の細かい部分は専門書にも載っていません。
しかし、それとない感じで雰囲気で載っていることがあります。
絶対とは書かれておらず、「この様にする場合もある」という曖昧な雰囲気。
逆の意味ともとらえられるので書き方が重要。
この辺をどの様にとらえるかが、技術者としての腕の見せ所です。(文章力大事)
例えば部分的にアンカー打設位置が規格値を超えてしまう場所があった場合でも、
全長内で部分的にピッチが小さく、一部だけ規格を超える(打設本数は変わらない)場合で、
そうせざるを得ない場合はその様に協議していきます。(設計上断面の本数は変わらない)
多少強引なやり方も存在しますが、書籍をどの様に解釈するかによって方向性が変わって行きます。
現場と書籍を脳内ですり合わせて行って下さい。
4,施工計画書をしっかり確認しておく
この辺を意外と軽視する方多いのですが、施工計画書と言うのは非常に重要です。
現場は基本施工計画書を軸に施工を進めていきます。
ただ、役所に提出するだけの書類ではありません。
「この施工方法で、この材料を使用し、この機械を使い、この順序で施工します」
「写真はここで撮り、産廃はココに搬入し、残土の運搬経路は、安全対策はこの様に。。。」
施工計画で宣言しているんです!
先輩の作った施工計画のコピーだと必ずやらかすことが起きますw
必ず施工計画は確認して、本当に現場に合っているか、問題無いかを確認しそれを実施して下さい。
逆を言うと「この様に施工します!」って宣言しそれを認めた役所に対し、
それ以外の事は行う必要は無いと言う事です。
「当初施工計画には書いていないので、それは施工出来ません。
変更指示を出してもらえれば、変更施工計画を作成し施工します!」って事を堂々と言えるんです。
当然、お金も発生する事ですから指示書をもらうという事は非常に大事です。
(人間なので全てをドライには行きませんが、あくまでも考え方ですw)
以上が駆け出しの頃に覚えておくと、今後の監督人生で困ることが少なくなります。
知っておくと知らないのでは雲泥の差です。(知識と経験の差はかなりデカイです)
中堅になれば、設計計算書、積算等のスキルも必要になってくると思いますが、それはまた次回にw
それではまた。