設計

土質変化に敏感

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日、ちょっと登山してきました。

御在所ロープウェイという所があるのですが、そこに御在所岳という山があります。

まぁロープウェイがあるんですから、山はありますね(笑)

そこに初心者向けの登山口があり、子供と1時間ほど上がって、途中で下山しました。

御在所 登山

最初から途中で引き返す予定だったのですが、すれ違う人から「えっ!今かですか?」「子供連れ大丈夫ですか?」

「軽装すぎない?」等など言われ、またすれ違うたびに「こんにちわー」「ちわー」「がんばってー」

などなど言われるんです。

しかもこの山、結構人気スポットで行列・・・

何回言わすねん!って感じです(笑)

ただ、彼らは知らないんです。私はこの山の工事で至る所を治してきたんです。(かなり詳しいです)

そして、今回の目的は登山と言うよりも、実は花崗岩なんです。

この花崗岩が風化していくとイイ砂になる!って話し子供としており実際に見に来たんです。

ただそれだけの為なので軽装だったんです(笑)

皆さんと目的が違って申し訳無いですwww

しかし、最近の山は騒がしい!

 


閑話休題

現場で設計土質と実施工箇所の土質が違う場合

よくありますよね?

特によくあるのが、調査ボーリング工の位置が施工位置よりもかなり離れている場合です。

平面図

例えば、3期に渡って工事する場合に設計の段階で、調査ボーリングを行います。

しかし予算の関係上1箇所しか行わない場合があります。

極力平均的な部分を狙って行くんでしょうが、そうならない事の方が多く、実施工で???って事も多いと思います。

定着層に岩がない?定着層が設計と何だか違う??

って事になります。

 

しかし、現場での判断ではなかなか難しいのですが、とりあえず定着部のスライムを採取確認します。

柱状図表

次に、この様なボーリング柱状図の表を見て下さい。(施工時は必ず先に設計計算書を役所にもらって下さい。)

ココに、土質区分、色調など書いてありますので比べてみて下さい。

N値も書いてありますので削孔時の硬さはどうでしたか??

そう言うのも加味しながら現地と設計を比べていきます。

協議する

そして、明らかに違う!って思った場合は役所と協議します。

役所と協議していくうちにコンサルの担当者も来ますので交えて話しします。

そうなると現場は一旦ストップになります。

 

この現場が止まることを皆さん嫌がります。分かりますよ。

しかし止めた方がゼッタイ良い方向に行きます。

工事を中止してまでも打合せをする事は現場を良い状態まで持っていく行為なんです。

そのまま進めて後からトンデモナイ事になるよりは遙かに良いです。

 

結果がどうあれ、土質が違う場合は結構大変なんです。

設計変更を考えるとなると、アンカー工も鉄筋挿入工も同様に、

定着部を長くする。

削孔径を上げて周面摩擦を大きくする。

自由長を長くする。

鉄筋を長くする。太くする。

などなどあるんですが、元々の設計思想もありますので好き勝手には出来ません。

あくまでも元設計を意識した設計変更です。

 

先日やったのですが、0.5mピッチで土質試料をロータリーパーカッションで採取して、

極力乱れのない土質で判断してもらうって事もあります。

土質の変化

だいたいは設計変更になりますが、そこまでのプロセスは非常に大事なので全て写真、試料にまとめてください。

どういった理由で設計変更したと言うのは非常に大事です。

アンカー工を行うに当り土質の変化に敏感な方が何かと良いです。

 

それではまた。


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