施工管理は嫌われる仕事
「施工管理は嫌われる仕事」 当時の先輩にこう言われたことがある。まだ入社したてだった私にとっては衝撃的な内容で、唖然としてしまったことを今でも思い出す。
時が経ち、今自分で現場を持つようになって、施工管理という仕事がどういう仕事なのかは理解できたつもりだ。確かに嫌われる仕事というのは、理解できる部分もある。
時には、会社の利益のために下請けに無理を言わなければならない時もある。時には、近隣住民のクレームを工事評点のために自分たちで対処しなければならないこともある。その時、施工管理は真っ先に彼らからのクレームや文句の標的になる。
しかし、問題が起こった時に、「お前だから今回は許すよ」と言ってもらえる施工管理がいることもまた事実だ。そういった施工管理は嫌われる行動を熟知し、それを避けて行動しているのだ。
今回は、嫌われる施工管理のポイントを解説していこう。
確認作業が遅く、手戻りが発生する
現場で構造物の変更が発生したのにも関わらず、それを伝えるタイミングが遅すぎて、職人が当初設計のまま施工を開始してしまっていた、という経験が私にはある。
正確には、私の先輩施工管理がやってしまったミスなのだが、当然、型枠を半分組んでいた職人はかなり怒っていた。最後には、「あの監督の仕事は二度とやらない!」とまで言われてしまった。
このように、変更や重要な作業の打ち合わせを確実に行えずに作業が手戻りしてしまう、最悪の場合、現場を止めてしまう人は要注意だ。
現場事務所にこもって現場に出てこない
これは、結構大手になればなるほど多い。現場の事務仕事が追いつかないため、日中もずっと現場事務所にこもって作業をしてしまう。施工管理の姿を見るのは朝の朝礼、昼の打ち合わせ、発注者が現場に来る時の立会のみ。
私は、できる限り現場に出たほうがいいと思っている。現場が今どのような状況になっているのか、また、若手施工管理では対応できないことも現場では毎日必ずと言っていいほど発生する。若手では、現場の職人に頼んでもあしらわれるようなこともあるだろう。
そういった時に責任を持って、現場所長や先輩施工管理の口から物事を伝えなければならない時がある。これをしていないと職人との距離は離れる一方で、関係も悪化していくことだろう。
迷惑をかけたのに謝れない
嫌われる要素は挙げればキリがないが、本当に重要なのは、失敗をした後の行動だ。自分の責任で迷惑をかけたにも関わらず、謝れない施工管理がいる。これは嫌われて当然だ。
ミスをしても、逃げずに「すいませんでした、次から気をつけます」と言える人間とそうでない人間とでは、その後の職人たちの対応も変わってくる。失敗をして、気まずい雰囲気の時にこそ、私は現場に出てコミュニケーションを取るようにしている。
若い頃、何度も自分の段取りが悪くて怒鳴られたことがあった。正直逃げたくなることもあったが、私は逃げなかった。ミスした時には素直に謝り、現場に張り付いて、常に職人とコミュニケーションを取り続けた。
その結果、工事が終わる頃には「色々あったけど、お前でよかったよ!」と言ってもらえた時は、自分の頑張りを認められたような気がして嬉しかった。
・・・施工管理は嫌われる仕事、確かにそうかもしれない。しかし、嫌われて口も聞いてもらえないような人間関係では、当たり前だが仕事にならない。
嫌われる行動をしないに越したことはないが、もし相手に失礼なことをしてしまったのなら、その後の対応を気を付けよう。