セメントミルクの算出方法とロス率

皆さんこんにちは。

エンタです。

以前グラウト計算サイトがあったのですが、それを閉じたのでたまに言われますw

なので、最低限の係数を書いておきます。

 

ただ、それだけでは味気ない計算方法も書いておきます。

 

削孔径(m) 0.09 0.115 0.135 0.165
半径 0.045 0.0575 0.0675 0.0825
1mあたり 1 1 1 1
体積 0.00636 0.01038 0.01431 0.02138
ロス率        
1m3 セメント 1230 1230 1230 1230
kg 7.8 12.7 17.6 26.2
セメント 1袋 25 25 25 25
袋数 0.4 0.6 0.8 1.1

 

基本は

断面積×削孔長×ロス率(土質によって)

なので、設計側が必要な数字は1mあたりの数字とロス率で設計計上して頂ければと思います。

 

上記表のロス率より下の表は現場で使用する数字です。

ロス率を入れていないので現場ではロスを考えてセメントの購入になります。

 

例えば削孔径φ90の場合で一番下に0.4袋と出ています。

コレは1m当りなので、15mだった場合15m×0.4袋=6袋

ですが、コレにロスが入ります。

ザックリですが、練り混ぜ時に必ず材料ロスが出るので2倍程度見ておいて下さい。

 

6袋×2倍=12袋

ってな感じです。

このロスってなんぞや?って思われる方もいますが、

注入する前の段階で、セメントミルクを練るミキサーの中で全てを出し切る事は不可能です。

ヨーグルトを思い浮かべてください。

用器に入っているヨーグルトを綺麗さっぱり食べる事って無理ですよね?(舐め回すんじゃない!)

 

そこからグラウトホースを通ってホースの中にもこびり付きます。

注入時にケーシングにも付きます。

注入出来るまでにありとあらゆる所にこびり付いて始めてグラウト注入して充填出来るんです。

なので、最低でも設計の倍近く必要になります。(現場の条件によります)

また、地山の状態が悪ければその隙間に入って行きます。

ロスの考え方は人それぞれですし、地山次第ですし、現場の立地条件にも依存します。

 

と言う事で今回はセメントミルクの算出方法でした。

係数を覚えておくと色々と楽ですよ。

 

それではまた。

  • B!

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