削孔機を法面上に上げる際の方法(その4)

皆さんこんにちは。

エンタです。

削孔機を法面上に上げる際の方法(その1)

削孔機を法面上に上げる際の方法(その2)

削孔機を法面上に上げる際の方法(その3)

 

前回までに、移動式クレーン及び索道(集材機)での運搬を書きました。

今回はモノレールです。

農家ではミカンとかの運搬に使用しているアレですw

小型のモノでもおおよそ500kgの荷を運搬することが出来る運搬車で、

法面施工の場合、施工する法面の周囲に設置する事が多いです。

ただし、最大傾斜がどこのメーカーも45度くらいです。

その為山の形状や起伏によってはかなり遠回りをして現場まで行く場合も多くあります。

 

また法面の外周、もしくはその近くまでしか行けない場合もあり

思ったよりは近くに寄れないって事も多々。

 

鉄筋挿入工の現場で有った場合、最大積載量が500kgの1軸(レールが1本)が主流です。

それに機械を乗せて現地まで行きます。

モノレールの終着地点に足場を隣接し、そこから機械を横移動させて施工位置まで持っていきます。

 

モノレールの種類にはイロイロ各種メーカーがありますが、

大まかに言うと1軸、2軸、3軸とレールの本数で積載荷重が変わると思って下さい。

そしてオプション的にダンプ機能やクレーン機能などが付いています。

(メチャクソ高いリース料でビビるw)

https://monorail.co.jp/

モノレールでの運搬は索道よりも簡単に見えがちなんですが、コレも結構大変なんです。

特に1軸のレールが多いのですが、後ろの台車の幅サイズがだいたい600㎜程度で機械がはみ出るんですw

 

どのメーカーのモノレール屋も同じで、モノレールが通れる幅しか伐採しないため、

支障木があってもモノレールさえ通れれば良いという判断で削孔機が通らないって事は多々有るんです。

もしも、立木が多い山で削孔機を上げる場合最低でも1.2m程度の幅があればある程度なんとかなります。

足場材の長物を運搬する時もある程度幅が合った方がカーブ時にも曲がりやすく、

またレールの足元に吹付用の材料ホース等の資材をはわす際にも非常に仕事しやすくなります。

 

モノレールでの運搬って危険な部分も多いのでレール周囲の伐採は

しっかり幅があった方が視界も広がり危険性が減るのでオススメです。

出来れば設計の方でモノレールの荷台幅の倍は伐採指定して欲しいですよね。

そうすれば先に支障木も変更せずに切りやすいですから。

 

モノレールでもカニクレーン使ったり運搬車使ったりすることがたまにあるので

その辺も設計で折り込んであるとかなり親切ですよね~w

 

現場ではその時々でいろいろな対処方があるので、どれが正解かはわかりませんが

出来る限り安全に施工出来る方法が正解だとは思います。

しかし、コストと安全性のバランスが大事ですよね?

ベラボウに高すぎてもねぇ~

しかし、こう言った指定仮設が有っても設計では見えにくい抜けが多い為

元請側も持ち出しが多い気がします。

特に指定仮設の選定は難しいように思います。

 

4回に渡って書きましたが、法面屋、アンカー屋の機械運搬方法はこの様な感じです。

他には直接ワイヤーで山に登ったりする機械もありますが、特殊すぎてw

 

それではまた。

  • B!

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