皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、知人の一人の施工管理者兼経営者が闘病の末亡くなりました。
1代で厳しい建設業界を生き抜いた猛者です。
私も、もう少し早くお目にかかりたかったです。
ご冥福をお祈りいたします。
閑話休題
アンカー工における毛細管現象
毛細管現象ってご存じですか?
って事です。
こちらの動画が非常に分かりやすいです。
この現象が法面ではよく現れます。
ロックボルトやアンカー工の削孔後にグラウトを注入しているにもかかわらず、
水が出てきます。原因は毛細管現象です。
この写真のPC鋼線が出ている下から水ホースがあります。
アンカー打設完了後にも止めどなく水が出ているのでホースで受けて下に流しています。
口元にホースを差込、周りをモルタルで止めてます。
コレは、注入後のグラウトと地山の密着している部分を、湧水がグラウト表面の表面張力と毛細管現象によって上がってきます。(吸われます。)
水を止めれるか
よくコレを止めろと言われるのですが、止められません。
土工でもそうですが、一度さわった(削った)山から出てくる、湧水はどうしようも出来ませんよね?
アンカー工・鉄筋挿入工で削孔した孔は山的には毛細程度の穴って事です。
吸い上げちゃうんですよ。
場所によっては、注入したはずの注入ホースから逆流して注入ホース内のグラウトを押しながら水が出る場合も有ります。
そう言った場所では注入ホースから注入した際に注入ホースをしっかり折り曲げて下さい。
止めるよりは出していた方が山的には不飽和状態を保てるので安全です。
水道(みずみち)がしっかり分かっている方が施工屋としては施工もやりやすいです。
量が凄いようなら、ホースをつないで、排水処理を行った方が見た目が良いです。
それではまた。