皆さんこんにちは。
エンタです。
先日アメブロの方に質問があったのでお答えしようかと思います。
「100㎡当りのアンカー本数が30本以上である根拠は?と役所から聞かれて、先輩に聞いてもネットで調べても本すらありません…色々調べているのですが、どうしてもわかりません!
もし知っていたら教えてください。」
と言う事でした。
最近はこう言う事たくさん起きるんです。
全てが市場単価で簡素化された分、実際の中身を知らない方々(特に若い技術者)の疑問が
こう言ったちょとした事に出てくるんですよね。
我々の40台半ば以降の技術者ってロス率がどうとかの細かい時代を生きてきています。
だから今は非常に楽!
ロス率とか考えずに、市場単価だからm2いくらじゃん!?って感じです。
1000m2の施工をするのに必要な材料が多かろうが少なかろうが、市場単価!
市場単価の分しかお金をもらえません。
先日の任意仮設の考えと同じですね。
そりゃよっぽど山が酷くて先に協議出来ているなら別の話ですけど。
昔は、空袋検収するにも大変でしたよね?
あれ?空袋足らないぞ?ロス率間違えてないか??て思えていますか??w
その代わり昔は細かく書いて有った文献ありましたよね~。
なぜこの様なやり方になったのか?とか
しかし今は過去の理由や数字がゴッソリなくなっていますw
昔はだいたい国交省の積算の黄色本に載っていたりしていたんですが、今はSP(施工パッケージ)しか書いてないw
と言う事で、今回はラス張りにおける打設本数が書いて有る書籍ですが、
今どきの文献には載っていませんでしたw
で、載っているのが「土木コスト情報」ですね。
昔は、100m2当り φ9×200 150本 φ16×400 30本
って書いて有りましたが、最近はm2当りです。
ちなみに、もう1つそれなりになんか書いてあるのが、道路土工 斜面安定工指針です。
1m2当り1~2本
100m2当り100~200本って事は大ピンと小ピン合わせればいい所行きますよね。
ちなみに、ラス張り工におけるアンカー打設本数確認は「確認項目」であっても、出来形管理と違います。
出来形管理で大事なのはラスの重ねだけなのでそこはお間違えなく。
今はもうそれ程細かい数値は必要無いのかも知れませんが、役所が知らなければ業者が教える必要があります。
昔は意外と役所の方が詳しかったりしていたのですけどねー
とにかく最近の文献に細かい事が載っていない事があるので過去の古い書籍非常に重要です。
それがないと理由が通らない時代になってきた気がしますw(何それ?って感じです)
役所は逆に過去にある書籍の言う事は聞いて、今の新しいやり方は認めない?wって事も。
過去と今の整合性も取る必要があるのでちょっと面倒ですね。
しかしそれも監督の仕事です。
監督の主観(自分の思い込みや独自のやり方)で工事を進めるのではなく、
しっかりとした裏ズケを持って仕事していくためには、専門書籍の熟読は大事です。
どこに書いてあった?って事をおぼろげに覚えておくとイイですよ。
それと昔の書籍は出来る限り取得しておくことをオススメします。
それではまた。