モルタル吹付工の工期を一気に半分に縮める方法(緊急工事対策にも)

皆さんこんにちは。

エンタです。

モルタル吹付工においての工程で、法面清掃工から始まりラス張り工、モルタル吹付工になります。

数量にもよりますが、ラス張り工が吹付工の約倍の日数が掛かります。

そんなこの吹付工法の工期短縮を図る方法が1つだけあります。

それは、上記の様なラス張り工を行わないって事ですw

 

はぁ?何言ってんの??って思われる方もいると思いますが、昔は意外と一般的だったんです。

今で言うと、ポリプロピレン繊維を入れる施工ですね。

 

最近は結構クラック防止材とかの創意工夫での使用として使われておりますが、昔は主流の工法でした。

ラス張りが困難な場所などの山岳部とか特に多かったと思います。

大阪のケーエフさんのサイトも結構詳しく載っていますので覗いて下さい。

 

ファイバー繊維に関しては施工はどうなのよ?

ってよく元請や役所に言われます。

そもそもよく考えて下さい。

ラス張りはあくまでも連続性を保つための網であり、垂れ防止や付着しやすい為のモノですよね。

根本的にラス張りのラス網に強度を求めているわけではありません。

ファイバーを入れる事で連続性は保てます。同じ事なんです。

にも関わらずいまだに普通にラス張りしてますよねw(旧態依然)

別に悪い事ではありませんが、それが無くなれば工期が一気に短縮されます。

この写真はファイバーを入れたグラウトです。

通常高強度のセメントミルクの供試体は圧縮強度試験を行うと粉砕しますよね?

それがファイバーを入れる事でこの様に靱性が一気に上がります。

アップです。

このファイバーはかなり細かいファイバーなのでこの様にふさふさになります。

モルタル吹付やコンクリート吹付に置いても全く同じ効果が期待されます。

 

そもそも、この繊維補強ってどこから来たのかって言いますと、

鋼繊維補強マニュアルという書籍があます。(1995年出版で最後)

1978年頃から吹付で施工が行われたと書いて有ります。

この鋼繊維が進化して現代ではポリプロピレン繊維に変わったようです。

 

しっかりとした根拠があり、繊維吹付はしっかりと施工実績もありあるメーカーの繊維は以前までネティス登録もされていました。(今は消えたかも)

まぁ役所的に説明が面倒な部分もあるでしょうが、実績は各県かなり有ると思います。

 

そして、このファイバー繊維吹付の最大の魅力はラス張りが無いためすぐに吹付が出来ます。

緊急性の高い現場には最強なのです!

そう言ったすぐにでも吹付けして覆ってしまいたい現場などにはすぐ対応出来ます。

 

ラス張りも従来工法なのでしょうが、ファイバー繊維吹付も実は従来工法として言って良いような気がします。(もう今年で43年の歴史)

あとはいかに役所に話すかですね。

年配の技術者であれば意外と一般的だと思いますよ。

 

それではまた。

クッラク防止材について(その1)

クッラク防止材について(その2)

クッラク防止材について(その3)

クラック防止材について(その5)

もの凄く危険なのり面での吹付

  • B!

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