フロー試験において規格値内に入らなくてもやり直せばOK

皆さんこんにちは。

エンタです。

フロー値測定やっていますか?

 

よくこのフロー試験で規格値以内に入らないって事あると思います。

特に夏の暑い日はw

 

まずこのフロー値測定(フロー試験)とはなんぞや!?って事から行きましょう。

このPロートというモノは、注入モルタルやペーストの流動性試験機具です。

Pロート=P漏斗です。

これは、粘着性の少ないペーストの流動性の測定に使われます。

 

流動性はワーカビリティーとか言いますよね?

ワーカビリティーは作業性を表しています。

そしてもう1つ測定している部分が、コンシステンシーです。

コンシステンシーは材料の性質です。

 

フロー試験ではこの2つの事が分かります。

 

例えば、試験練りを行い、中間値を設定します。

13秒で有った場合、その値から±4秒で9~17秒とかですね。(その現場では)

この範囲にあればだいたい目標とするコンシステンシーは得られている(強度も大丈夫)と判断出来ます。

数値的に言えば数値が少ない場合だと、「濃度が薄い=強度が低い」可能性があります。

なので、濃い方が強度は高い(セメント量が多い)傾向になります。

と言っても数秒の差なのでたかが知れてますけど。

本来であれば、濃度はマッドバランスによる測定ですが、フロー値測定でもある程度分かるという事です。

 

あまりに数字が高い場合、今度はワーカビリティーが低下しているという事になります。

が、私的には濃い分でグラウトポンプが送れるのであれば濃いくてもOKです。

 

数値が超えていても強度は↑↑の方向に行くので問題無いって事です。

ただし、規格値がぁ~~~ってコダワル方は現地の水、セメントでセメントミルクを作成しその現場のキャリブレーションを行う事をオススメします。

また、通常のセメントミルクの設計では普通セメントです。

その為、普通セメントでセメントミルクを作成した場合の濃度が変わります。

早強セメントは粒子が小さいので濃くなります。

 

規格値が10~18秒で普通セメントであれば10秒に近い方になるでしょうし、早強セメントであれば14秒に近い方になる可能性があります。

一概には言えませんがそう言う可能性です。(配合による)

減水剤の使用によっても変わります。

減水剤によってはかなり速くなったり、遅くなったりする事も有るのでその減水剤の特徴をしっかり見極めて下さい。

 

私的にはPロートで行う品質的な測定はあまり気にしていません。(施工はしますけど)

特に濃い分には。ポンプが送ってくれるので。

仮に流速が早い場合であれば、やり直せば良いだけのことです。

 

立会の時に焦る方がいますが、気にせずやり直しましょう。

それで問題ありません。(使用する前なので)

極端な話し、強度が出れば問題無いので、一番重要な水セメント比(W/C)に十分気を付けて施工して下さい。

 

それではまた。


鉄筋挿入工におけるアンケート(業者必須)

もしも、上記鉄筋挿入工においてのアンケートに回答されていない方は是非ご参加下さい。

しばらくは置いておくので皆さんのご意見を知りたいです。

完全匿名です。

よろしくお願い申し上げます。

  • B!

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