セメントミルクを細かく管理するには流量計を使用する。

皆さんこんにちは。

エンタです。

鉄筋挿入工やグラウンドアンカー工に置いてグラウト注入工しますよね。

その際に流量計で管理する事があると思います。

NEXCOとかは結構使用しますよね?

で、あれは何かというと、字の如く流量を測っています。

基本的にグラウトの量はセメントの空袋などで管理しています。

それをもっとしっかり管理する為に、1本当たりの量などの為に管理するわけです。

 

セメントだと1回の練上がり量(1バッチ当り)の時に8袋使用するとします。

水セメント比:50%(W/C)

混和剤:2%(C×2%)

セメント比重:3.15

混和剤比重:1.15

 

例えばセメント袋管理だと1本に対する注入量が8袋練りで8割程度ってなるのですが、流量計だと○○Lとなります。

上記条件でまず8袋当たりのリッター数を計算します。(比重で割り戻します)

 

セメント8袋×25㎏=200㎏

200kg÷3.15=63.9L

混和剤:200kg×2%=4㎏

4㎏÷1.15=3.5L

水:100L-3.5L=96.5L

------------

63.9+3.5+96.5=163.9L(1バッチ8袋当りの練上がり量)

となります。

目安ですが、8袋練りのセメントミルクは165L位って覚えておけば分かりやすいです。

 

 

例えば20mのグラウンドアンカーで削孔径φ90だった場合、

0.045×0.045×π×10m=0.127m3=127L

 

全くのロスがなければ127Lは確実に入るはずです。

しかし、土質に応じてロス率が変わるのでそれを考慮して管理する際は最大値と最小値を考えておくとイイと思います。

上記写真は有る特殊事情からケーシングを1本ずつ抜きながら注入するというかなり丁寧な方法で行っているのでm数に応じて書かれていますw(累積)

あくまでも目安ですが、過去の実績から1.2倍のロスを見込んで注入しています。(パッカー仕様)

ちなみに、写真は注入ホースの分まで考えて注入しておりますが、これは特殊なケースです。

この様に流量計で管理するとより細かい管理をする事が出来ます。

その代わり、施工業者が流量計になれていないとおかしな事になったり、流量計がセメントミルクまみれになったりする可能性があるので十分に注意が必要ですw

 

実際ここまで細かい管理もする必要も有りませんが、市町村によっては求められたり役所担当者によって求められる場合があります。

うちはケースバイケースで使用しています。

当然リース代も結構お高いのでw

元請けに相談ですね。

 

最終的にセメントの空袋検収を行い、注入量を比較し注入量を上回っていれば問題ありません。

ロスが明確に分かると思います。

 

それではまた。


 

鉄筋挿入工におけるアンケート(業者必須)

もしも、上記鉄筋挿入工においてのアンケートに回答されていない方は是非ご参加下さい。

しばらくは置いておくので皆さんのご意見を知りたいです。

完全匿名です。

よろしくお願い申し上げます。

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