皆さんこんにちは。
エンタです。
今から1年前の今日、平成30年北海道胆振東部地震が起きました。
ちょうど私も北海道は占冠にいたのでよく覚えています!
被災された方にお悔やみ申し上げます。
ココから、怒濤の様にイロイロあって今があります。
おそらくこの地震ほど記憶に残る地震は無いでしょう。
閑話休題
これ知ってますよね?
そーです!
ザブトン枠ですね。
ではこのザブトン枠の意味って分かっていますか?
グラウンドアンカー工を施工する際によく使用します。
のり面屋が施工していますが、なぜコレを設置するのでしょうか?
ハッキリと把握していますか?
監督はどうですか。
ザブトン枠の意味をしっかりと説明出来ますか?
って聞くと、大体が不陸調整と言うはずです。
その通りですw
見ての通り地山の不陸を調整しています。
※真上から見た図
地山の不陸を調整して、受圧板を乗せやすくし、アンカー力をしっかり地山に伝える役割があります。
もう1つ有ります。
さて、何でしょうか?
監督は絶対知っておかねばなりません!
それは、角度調整です。
鉛直方向の角度調整はよく分かると思いますが、水平方向の角度も調整します。
角度調整台座で角度調整できるから大丈夫でしょう!!!
って思われる方多いのですが、実は角度調整台座の最大調整角度は20度程度なんです。
主測線方向に真っ直ぐのアンカーであった場合に、山はカーブであれば水平方向の傾きが必要になります。
上記の様になってしまうと非常に施工が困難で、最悪は受圧構造物がズレてしまいます。
アンカー方向とザブトン枠の角度を出来る限り水平に合わせる必要があります。
こんな感じにすると受圧板のセット時にも楽に施工出来ます。
また、受圧板に水平力がかからないので、設計荷重通りの荷重で問題ありません。
※水平方向に力が逃げる場合は角度の分だけ荷重を割増しする必要があります。
せっかく、ザブトン枠が設計に上がっているのであれば、極力水平方向の角度も取ってしまいましょう。
そうした方がアンカー施工の能率は一気に上がります。
角度調整台座があるから大丈夫とは思わないで下さい。
角度調整台座を使用する場合でも実際は10度程度せ設置するつもりで、残りはザブトン枠で調整して下さい。
20度イッパイで施工も出来るでしょうが得策ではありません。
ザブトン枠の役割を分かって頂けましたか?
地山に馴染むようにセットし、かつグラウンドアンカー工の力を十分に地山に伝える事が役割です。
ちなみに、ザブトン枠は加圧によって多少割れても馴染んでいれば問題ありません。
あくまでも裏込め処理です。強度は地山地耐力程度で十分です。
それではまた。