とっても簡単!グラウンドアンカー工の緊張管理のコツ

皆さん、こんにちは。

エンタです。

グラウンドアンカー工における施工と施工管理の流れ

先日、グラウンドアンカー工においての流れを書きました。

グラウンドアンカー工における恐怖というか、不安要素ってあまり無いように思えたと思います。

しかし実際の恐怖は管理側の緊張管理だと思います。

緊張管理の怖さってパッと見の難しさにあるように思います。

 

当然グラウンドアンカー工の設計施工指針をご覧になった方が一番に思うのは難しそうですw

グラウンドアンカー設計・施工基準,同解説―地盤工学会基準

 

書籍はあくまでも技術に基づいた書き方をしてあるので難しく見えて当然です。

しかし実際の施工はそんなに難しい事はありません(前回のブログの通り)

 

あとは管理ですよねw

緊張管理の図を見るといかにも難しそうです。

ここが一番のネックだと思っても良いですよね。

 

しかし実際はそう難しくはないんですよね~(まぁ知っているから言える事ですが)

初めての緊張管理で大事なことを書いていきます。

これさえ気を付けていれば、知っていればとりあえず大丈夫です。

(順不同)

1,設計荷重と絶対に間違わない!

2,設計荷重はKN表示で実際に現場で緊張する時はMpaになる。

3,1KN÷cm2=10Mpa  設計荷重KN÷ジャッキの受圧面積cm2(カタログ値)=ジャッキ圧力計の読み

4,設計荷重で緊張し抜けなければ施工は正常(抜けない事が重要

5,PC鋼線の伸び量が上限値、下限値に入らなくても気にするな(ゲージのつけ方が悪かったり、地山の摩擦が大きい)

6,頭部変位量曲線がなんか変でも気にするな。(正解はない、これが正解というのがあれば嘘だと思う。もしくは理想値)

7,緊張時、ジャッキのストローク(シリンダー)は必ず最初に1㎝ほど出す事。(あとからクサビが抜けなくなる可能性)

8,PC鋼線ミルシートのヤング係数は把握しておく。

9,地山の地耐力がしっかりしている場合、ジャッキシリンダーの長さを測定した方がデータが正確

10,ダイヤルゲージ等を設置する不動点(絶対に動かない)は絶対に作れない。(足場上でも動かなければ何とかなる)

11,野外で百分の1のデーターを現場で測定しているが、風が吹いてもデータが動く事を忘れない事(ほどほどで十分w)

12,ダイヤルゲージは丁重に扱う事(すごく高価)

13,アンカー施工士であれば、保持時間を(安定していれば)短縮して緊張できる(書籍記載されてる)

14,書籍は熟知していおいた方が良い

15,試験最大荷重から初期荷重を引いた数字が弾性変位量の最大値(上限値下限値の範囲に入っているかをすぐさま判断)

16,データが悪い場合、試験方法が悪い場合が多いので試験方法を見直す

 

アンカーが抜けていなければよっぽど大丈夫なので、試験を何回かこなすうちに分かってきます。

人によっては最初から設計荷重を引張って確認後に試験を行う方もいます。

意外と書籍に書かれていない事も沢山有るので、各人の個人的な経験に基づく理論があります。

その辺が人によってこうあるべきと言う凝り固まった感覚があるので、聞く人には十分注意してくださいw

たまに、役所の業務委託のコンサルでも変なのいますので注意してください。

まぁその際は専門書のどこに書いて有るのか?個人的見解なのか?を確認しましょう^^

 

グラウンドアンカー工は一度やってしまうと一気に敷居が下がる工法だと思うので機会がある方は挑戦してみてください。

 

それではまた。

  • B!

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