皆さんこんにちは。
エンタです。
法面設計において、どうやって施工するか?その機械をどうやって上げるのか?
って事非常に重要ですよね。
資材・機械搬入経路の考え方 ― 山間部や狭小現場で失敗しないために
機械を現場の下まで持ってきました。
さて、50m上のあの法面にどうやって機械を持っていきますか?
法面工事においては選択肢は限られている
1,移動式クレーン(上部まで届く)
2,モノレール(機械重量を考慮して)
3,索道(機械重量を考慮して)
4,BH(バックホー)で運搬
5,不整地運搬車で運搬
6,張り出し足場で徐々に上に上げていく(チェーンブロック等で真上に上げる)
ほとんどの現場がコレの中で集約します。
逆に言えばこれ以外に無いと思われます。
この様な現場だと、どの様に機械上げますか?
ラフタークレーンの25t~50tで場合だと、車両幅で2.7m前後で、
最大張り出しが7.5mほどあります。
現場まで入れますか?
片側最大張り出しで行ける場合は最悪それでなんとかやります。(現場によってはゴニョゴニョ)
https://monorail.co.jp/
モノレールが通るルートがありますか?
機械は何トンか?
そのモノレールは何トン用か?
1軸で0.7t以下 設置幅1.5m
2軸で2.0t以下 設置幅2.0m
3軸で4.0t以下 設置幅3.0m
(設置幅は目安ですが、あまりにも狭いとはみ出た機械が木に当たるとかの弊害が出る為)
ルートの確認と現場までの距離で決めます。(距離長ければ有効です)
ぶっちゃけ言って、モノレールは高いんです。(工期延長を変更で見ないとか言い出した日には地獄モードw)
設計価格よりも高くなる事の方が多いので出来る限り下請では請けたくないw
元請も嫌だと思います。
なにせ、毎月まぁまぁのお金が飛んで行きます。
そしてなかなか業者少なくて着工できない現場も・・・・
索道の場合、上部にワイヤーを張れる木が有るか?
地元森林組合で何とかしてくれるか?
出来る限り現場のど真ん中を通せるか?(最悪は端でもイイけど、運んだ先の重量物の移動も考慮)
現場下に集材機のヤードが取れるか?
あまりにも急角度だとほんとコワイです。
恐らくこのブログ見ている施工者の方で、クラッチ切替で失敗したり、ブレーキ効かずに・・・・
って人結構一杯いますよね?
最近はオートマ多いので安心感ありますけど、集材機は慣れていないとコワイw
結局なんだかんだ言っても、BH(バックホー)での運搬は確実ではあります。
ちょっと距離有っても少しずつ運べば確実に運搬できる。
他の施工を待って施工出来ないよりも例えばBHで少しずつ運んで出来る事を進めた方が速い!って場合もあります。
この辺は役所的に共通仮設をしっかり見るか、コンサル側の設計で乗ってけくれれば元請も助かりますね。
何回、何往復運ぶのか?って事をしっかり分かれば良いですよね。
例えば、
俗に言う0.7BH(コンマナナ)であれば、2.5tくらいを吊って運べます。
0.45BH(コンマヨンゴー)であれば、2.0tくらいをなんとか運べます。
0.25BH(コンマニーゴー)であれば、1.0t弱をなんとか運べます。
出来るだけパイロット道路(仮設道路)をしっかり取れれば大きいサイズの機械が良いですね。
今回はココまで。
次回に残りの2つを。
それではまた。