皆さんこんにちは。
エンタです。
グラウンドアンカー工において、削孔困難な場所ってありますよね。
特に定着部でのケーシング内に砂が吹き上げてしまう時ですね。
グラウンドアンカー工における地下水圧による砂の吹き上げ対策(その4)
以前にも書きました。
そして、今回も非常に困難な施工場所があり最終の定着層でケーシング内に1m近く砂が入ってくるんです。
これが砂だけだったら良いのですが、砂混じりシルトで水に溶けたシルトが水が出る穴に入ってきて、砂で脱水されるんですw
そして目詰まりして削孔出来なくなるんですよねー
インナーの先端には粘土がビッシリですねw
そんな時はセメントミルクで削孔すると内圧が上がるので中に砂やシルトが入って来いません。
うちではセメンティング削孔って言っていますが、グラウチング削孔って言ったりもします。
余りオススメの方法ではありませんが、
最後の1本とかであれば1バッチ分セメント捨てるつもりでやると有効的だと分かります。
で、それを今回機械側から注入するのではなく、スイベルにコックを付けて注入してみました。
スイベルにチーズを取付、セメンティング削孔時は機械側を締めてグラウトで削孔。
そうすると機械側が余り汚れないので洗う手間が多少減ります。
普段は、ココにメクラキャップをすれば問題無いです。
ちょっとした工夫です。
仮設グラウンドアンカー工ではこの様な土質が結構あり、
いろいろな削孔方法を知っていると対処しやすいです。
高分子材料を使って削孔水の粘度を上げて削孔する方法もあるのですが、
さすがに定着層でセメントミルクに不純物が入るのがコワイので今回は却下。
鉄筋挿入工に置いて山にケーシングが締められる様な場合は使えるかも知れませんけど。
各社過去の経験値からいろいろな方法があると思いますが、
より確実な方法で施工するためにはしっかりとした知識と経験とデータで困難な現場に立ち向かって行きたいですね!
こう言った大変な現場しっかりと思い出に残るので嫌いではありませんw
クリアした時の達成感を考えれば、また難しい現場に呼んで欲しいです。
それではまた。