皆さんこんにちは。
エンタです。
もしかして、削孔スライム全箇所取っていませんよね?
現場で予定の土質柱状図と同じかどうかを判定する為に採取されています。
しかし、あれは同じ土質なのかどうかさえ怪しいんです。
まぁ監督よってはスライムは大事と全本数取るとか言われる方もいます。
しかし、一切意味が無い事を前提に採取して下さい。
現場監督としては知っておいて欲しい知識なので覚えておいて下さい。
なぜ役に立たないのか?
通常のオールコアボーリングで注意されている事を勘案して書いてみます。
1,削孔する事で色々な箇所の土質が混ざり合う。(土質資料ではなくなる)
2,圧密された中から削孔によって表に出された土成分は酸化していく。
3,酸化によって色が変わる。
4,削孔水によってスレーキングが起きる。
5,細粒分は流される。
6,採取後の放置で色、カビ、乾燥、溶解等が起きる。
乱されている土質の中で削孔スライムを取る行為を正とした場合、上記理由で意味が無いという事です。
取る事が悪いとは言いません。
が、検査時にこのスライムを検査官がみてどうやこうや言うって事は・・・
時間が経ったこの削孔スライムからは何も分からないという事になります。(養生しても同じ)
柱状サンプルの場合、必ず採取時直後に写真を撮っています。
あれは、酸化等で変色したり変化する前に写真に収めているという事です。
それだけ変化が著しい事になります。
と言う事は検査までに取っていても意味がないって事です。
判定については上記書籍に若干書いてありますw
私も専門じゃないので詳しくは説明出来ません。
逆に役所の担当者や現場技術員(業務委託の監督)が取れと言ったところで、なぜかを聞く事が大事だと思うんです。
なんでもかんでも取ればイイって事は無いと思うんです。
説明の出来ない事をやるってなんでしょう?w
施工計画に削孔スライムを全箇所採取するって書いてあるおであれば、採取して下さい。
しかし、書いていなければ取る必要性はないんです。
施工計画に則って施工管理をするわけですから、の書いてない事をする必要は無いと言う事です。
よく前の業者はこうやっていた。あーやっていたと言われる方がいます。
それが全部正解だったのでしょうか?
理由の分からない事をやっていただけ、変なコダワリを持っていただけの可能性もあるわけです。
だいたい我々法面業者の現場監督は一人が多いですよね?
全本数スライム取っている暇なんて有りませんよw
みんな日中は、削孔中も何かと忙しいと思います。
創意工夫の点数にも、企業努力にもならない事はやめた方がイイと私個人的に思っています。
そろそろスライム採取において正確な認識を持った方が良いと思うのは私だけなのか??
私も昔は全部取れって言われたら取っていた方なので皆さんの気持ちはよく分かります。
しかし、ある調査屋(アンカーも施工する業者)に言われてなるほどと思い、書籍で調べるうちに・・・
今どきの調査屋さんは逆にどう思うのでしょうか?
皆さんも一度考えて見たり、調べて見る事をオススメしますw
土質についても私ももう少し勉強するべきなのでしょうけど、なかなか奥が深い分野ですよね~w
それではまた。