皆さんこんにちは
エンタです。
先日までの法面清掃工からのラス張り工までは理解できたと思います。
今回はメインの吹付工です!
この吹付工と言っても種類があります。
1,モルタル吹付工
通常のモルタル吹付工で、1:4モルタルというのを使用します。
1:4モルタルというのは、セメント1に対し砂が4と言う事です。
示方配合で言うと
セメント:420kg 砂:1680kg
そして、水セメント比が45%~55%です。
これがモルタル吹付工です。
これ以外の配合はモルタル吹付工だとしても、公共工事ではまず認められません。
ただし、公共工事では特殊配合の特殊工種がありそれは例外です。
そして、吹付厚ですが県工事であれば吹付厚7センチ以上が本設とされており、それ以下の厚さは仮設と考えています。
県道などのモルタル吹付工は7センチ以上あると思ってください。
ほとんどが10センチだとは思いますけど。
国道の場合15センチが本設とされており、基本国道であればコンクリート吹付工がメインになります。
また寒冷地などでも厚みが変わります。
2,コンクリート吹付工
モルタル吹付の配合に砕石が追加されます。
1:4:1配合となり、
セメント1:砂4:砕石1
水セメント比が45%~55%
モルタルとの違いは強度がモルタルよりも強い、摩擦に強いって事が上げられます。
そして、砕石が入る分価格が低くなります。
設計通りの配合で吹けた場合、トータルのセメント使用料が減り砕石が増えることで吹付ける面積が増える。
長期的に見て国土交通省が本設吹付をコンクリートとしている理由は強度とコストのバランスですね。
かといって歴然とした差があるかというと、目に見えてわかるほどではないのも事実で、
柔軟なモルタル吹付工が吹付としては便利かと思います。
そして、吹付でコンクリート吹付を行うと致命的なデミリットがあるんです。
それは吹付た際に砕石が跳ね返って飛んでいくんですw
なので配合通りに砕石を入れたとしても半分は法面の下に転がっています。
うまくモルタルに包まれている状態で吹付けられればいいのですが、砕石は単体で排出されます。
そりゃ普通に考えると体積や比重が違うのでしょうがないとは思いますよねw
なので実際のコンクリート吹付って実は砕石めちゃ少ないです。(あれ?これ書いて良かった??w)
3,繊維モルタル吹付・コンクリート吹付
これは先日書きましたラス張りを行わずにファイバー繊維を入れる吹付です。
特徴としてはファイバー繊維を入れる事によってクラック(ひび割れ)が生じにくく、
凍結などにも多少抵抗力があると言われています。
ラス金網よりもいろいろな方向に向かって繊維が入るのでモルタルの結びつきが堅固です。
これ以外は特殊な吹付になり、各大手が特許を持っているため一般的ではありませんので割愛しますw
と言う事で今回はここまでw
次回に持ち越しです。
それではまた