皆さんこんにちは。
エンタです。
一般住宅の既設擁壁(石積・崖・崩壊法面)対策工事はこれだ!(その1)(一般向け)
先日の続きです。
今日は石積がハラミ出している場合の対策を書いていきます。
ハラミ出していると言う事は、すでに内部崩壊をしている、崩壊しかけている、状態です、
そのままにしておくとそのうち崩壊するかも知れないです。
崩壊しかけている原因は内部圧力の上昇によって石が押し出されていると言う事です。
内部圧力が上がる原因は水です。
雨が降ります。
雨を山がドンドン吸っていきます。
そうすると山の中の地下水位が上がって行きます。
水が抜ける部分が無い場合内部圧力はドンドン上がってやがては石積などを押して出ようとします。
石積のチカラが負けたときに一気に崩壊するという事になります。
先日も書きましたが、だからこそモルタル吹付工で覆ってはいけないと言う事になります。
覆ってしまうと全てを隠し、状況を消してしまうことになるのでダメです。
この場合の対策として、内圧を下げる。
コレが一番大事です。
うちがよくやる施工方法として、
モルダム工法で石積を連結します。
(老朽化している石積は連結した方が全体的安定性がましますが、
揺れたときに個が動かないため地震には弱くなる可能性もあるので併用工法で対策)
その後に、水抜きボーリング工で内部から水を抜きます。
コレだけでかなり崩壊のリスクを減らせます。
水圧による内部圧力が上がらないので崩壊のしようが無いって事です。
公共事業の法面工事でも崩壊対策として同じ事を行っています。
次回は、石積を絶対に崩壊させたくないならコレだ!
って事を書いていきます。
それではまた。