モルタル吹付工の断面を見て思った事

皆さんこんにちは。

エンタです。

先日良い写真が撮れました。

と言うか、珍しい写真ですw

しっかりコンクリートカッターで切った断面なので非常に綺麗です。

断面を見てみましょう。

丁度ラスの重ねの部分でしょうか?

ラスのφ2㎜の線径が見えています。

錆びているのは切ったからでしょう。

 

我々スペーサーを入れてまで浮かしているつもりですが、やはりだいたい下に来ますねw

あくまでもラス金網はモルタルの付着を良くしているだけのモノですから、どこの位置にいても問題は無いのですがラスの位置が図面では真ん中にある為、カタブツタイプの役所担当者は図面通りを押してくるためちょっと面倒ですよね?w

 

ラス網の概念でいまだにいるのですが、ラス網が強度を持っているとか言う方が。

私はココで何度も書いているのですが、

ラス網自体には強度有りません。

 

ラス金網の役目として大事な事は、まずモルタルやコンクリート吹付において吹付を行った際のタレ防止です。

ラス金網に絡むことによって垂れにくくなりますし、そこに留まりやすくなります。そうする事でクラックを防止したり、厚く吹きつけたりする事が可能になります。

そしてラス金網が入ることによって吹付全体に連続性を持たせることが出来ます。

 

意外とこの連続性というのが結構大事です。

外部から力が加わったときに、一気に破壊される可能性が下がります。

たった線径2㎜の鋼線なのですが、以外と強いですよね。(まぁ全体で保たせてますからね)

2㎜の鋼線で290N/㎜2~540N/㎜2程度の引張強度があります。

 

コンクリートの特性で圧縮強さ、鉄の引張強さが相まってお互いに強くなっているわけです。

がしかし、ラス金網には強度は求められていません。

仮に求められていた場合は強度計算されているはずです。

それが無いのであくまでも、タレ防止、付着しやすい、全体の連続性と言う風な事しか言えないという事です。

 

いまだたまにそう言った強度が云々言う方が現れますのでしっかりと説明しましょう。

ちなみに、ラス張ってD10の鉄筋を配筋して吹付た場合も特に計算等は無いはずです。

とりあえず、しっかり鉄筋コンクリートにしておこうって算段です。(そうした方が強いよね?って話しです)

 

それではまた。

  • B!

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