モルタル吹付工において、クラックが入る要因とそれを食い止める為の対策はコレだ!!

皆さんこんにちは。

エンタです。

モルタル吹付はなぜクラック入るのか?

そしてそれの対策はどうするのか?

って事を書いてみようと思います。

クラックの原因を箇条書きで書いてみようと思います。

 

材料要因

  • 水セメント比が大きすぎる(過剰な水分による収縮)
  • セメント量が多すぎる(硬化収縮の増大)
  • 骨材の粒度が不適切(細骨材が多すぎる、骨材の比重が低すぎる)
  • 混和材やファイバーの撹拌不足や不適切使用
  • 不純物を含む水や水がモルタルに適さない

施工要因

  • 練混ぜ時間が不十分または過剰(分離)
  • 練り置き時間が長く、硬化初期に施工してしまう(ボソボソ)
  • 打設地盤が濡れていたり乾燥しすぎ
  • 打ち継ぎ部での不適切な処理(打ち継ぎクラック)
  • プラスチック製スペーサーの使用
  • 吹付厚の不均等性

環境要因

  • 高温時施工(蒸発が早く収縮ひび割れ)

  • 低温時施工(凍害による微細クラック)

  • 乾燥風・直射日光下と影の混在

  • 周囲の湿度差による不均一乾燥

  • 外部からの振動や荷重による硬化不良

設計・構造要因

  • 打設厚さが不均一で応力集中(地盤の不陸が大きすぎる)

  • 異なる部材の熱膨張差による応力(プラスチック製スペーサーとラス金網)


材料要因と対策

  • 水セメント比が大きすぎる(過剰な水分による収縮)
    → 適正な水セメント比を守る(40〜55%程度が一般的)。必要に応じて減水剤を使用し、余分な水で調整しない。(暑い時はFT700Nで硬化を遅く)

  • セメント量が多すぎる(硬化収縮の増大)
    → 強度に見合ったセメント量を使用し、過剰な配合を避ける。設計基準強度を満たす最低限の配合に抑える。(吹付機が小さい時代で37.5kgの時はバラツキ有った)

  • 骨材の粒度が不適切(細骨材が多すぎる、比重が低すぎる)
    → 骨材の粒度分布を確認し、適切な混合比で使用する。比重が低い骨材(軽量骨材)は用途を限定する。(地域によって差が出る為難しい部分もある 比重が低すぎると強度不足の原因にも)

  • 混和材やファイバーの撹拌不足や不適切使用
    → 配合規格に基づき混和材を適正に使用。施工条件(高温・低温・長期強度)に合わせた混和材を選択する。
    ファイバーはしっかり撹拌しファイバーボールを避ける(夏場はFT700Nを1%未満で入れると良いがコスト↑↑)

  • 不純物を含む水や水がモルタルに適さない
    → 出来るだけ上水準の水を使用する。地下水や井戸水・河川を使用する場合はpHや塩分・有機物の有無を確認する。(練り混ぜ水試験)


施工要因と対策

  • 練混ぜ時間が不十分または過剰(分離)
    → 規定の練混ぜ時間を守る(砂によって微妙に変わる為、各現場ごとに測って材料を確認)。オーバーミキシングを避ける。

  • 練り置き時間が長く、硬化初期に施工してしまう
    → 練ったモルタルは出来るだけ早く使用。再練り(リテンディング)はダメ。

  • 打設地盤が濡れていたり乾燥しすぎ
    → 打設前に地盤の状態を確認し、過乾燥なら高圧洗浄機で散水湿潤、過湿潤なら透水シートを設置(水抜きパイプを奥から入れる)

  • 打ち継ぎ部での不適切な処理(打ち継ぎクラック)
    → 打ち継ぎ面はエアー清掃で清掃し、高圧洗浄機でレイタンスを掃除したら素晴らしい!

  • プラスチック製スペーサーの使用
    → 可能な限りモルタルと熱膨張係数の近いPCスペーサーなどのスチール系のスペーサーを使用する。

  • 吹付厚の不均等性
    → 吹付け前にラス金網を適正に張り、所定厚さを確保。厚さ確認用のピンを設置し、出来る限り均一に仕上げる。(職人の技術による)


環境要因と対策

  • 高温時施工(蒸発が早く収縮ひび割れ)
    → 打設後に散水養生やシート養生を行う。早朝・夕方に施工時間を調整する。(実際はかなり難しい判断とコスト上がる施工)

  • 低温時施工(凍害による微細クラック)
    → 気温5℃未満では施工を避ける。お湯割りにする。やむを得ない場合は防寒養生(シート・加温)。

  • 乾燥風・直射日光下と影の混在
    → 打設後は湿潤シートで表面を保護し、急乾燥を防止する。(実際はかなり難しい判断とコスト上がる施工)

  • 周囲の湿度差による不均一乾燥
    → 局所的な日陰・風向きの影響を考慮し、全面を均一に養生。特に角部や端部は重点養生。(実際はかなり難しい判断とコスト上がる施工)

  • 外部からの振動や荷重による硬化不良
    → 初期硬化(打設後24時間程度)は荷重・振動を避ける。隣接工事や機械稼働の影響を調整する。


設計・構造要因と対策

  • 打設厚さが不均一で応力集中(地盤の不陸が大きすぎる)
    → 事前に地盤を整形し、厚さを均一化。ラス金網や下地モルタル吹付(貧配合)で凹凸を調整してから本施工を行う。(コスト↑↑)

  • 異なる部材の熱膨張差による応力(プラスチック製スペーサーとラス金網)
    → 熱膨張係数の近い材料を組み合わせる。異種材を使う場合は、応力緩和のために目地や余裕寸法を設ける。

パッとで思いつく原因と対策です。

特に、砂などの材料の地域性はどうしようもありません。

そんな時は砂の量を減らすとか?上げるとか?地域によった配合比が意外と存在します。

その辺を見極めて行く事も大事かと思います。

あとは、水も結構な割合で悪さする事があるので気をつけて下さい。

 

それではまた。

  • B!

【必見】オススメ記事

1

皆さんこんにちは。 エンタです。 最近ですが、クリップスペーサーのお問い合わせが増えております。 で、ココでQ&Aを作りましたので、ご確認ください。 その他に何か気になる事がありましたらご質問 ...

2

皆さんこんにちは。 エンタです。 台風どうでしょうか? 大丈夫でしたか??まだまだお気を付け下さい。 山はすでに降雨で飽和状態です。 ここ数日は非常に危険な状態なので十分に管理して下さい。 私は今夜、 ...

3

ボルトスケール・クリップスペーサー・ 緑化スペーサーお問い合わせ、販売店は下記となります。 ボルトスケール専用箱 クリップスペーサー     ボルトスケールのブログ ボルトスケール ...

4

皆さんこんにちは。 エンタです。 今回は問い合わせの多いクリップスペーサー®に付いてです。 元々は鉄筋挿入工のスペーサーという事で作成されたクリップスペーサー®です。 削孔位置もほぼ正確に削孔してもス ...