ザブトン枠の設置はある程度グラウンドアンカー工の知識が無ければ間違う可能性は高い

皆さんこんにちは。

エンタです。

本格的にお盆休み始まりましたか?

長い方で10連休短い方で2連休でしょか?

私は会社自体は休んでいますので休みではあるのですが、予定通り仕事溜まっているので仕事してますw

また大雨で荒れそうですが、皆さんも十分気を付けてお盆を過ごして下さい。


閑話休題

以前の記事で分からない写真があるという事でしたので説明してみようと思います。

施工現場での無知は罪

この記事ですね。

 

この記事のザブトン枠の写真のおかしな所です。

この写真のザブトン枠のどこがおかしいのか?

以前の記事では

「組み方もおかしければ、設置もおかしい。勾配もおかしいし、ボイドもない。」

って書いたのですが、この中で「ボイドもない」コレは撤回します。

このボイドは必要無いです。

ザブトン枠においてはボイドを設置せずにそのまま吹付を行い削孔した方が綺麗に仕上がります。

今ではボイド無しの施工をオススメしています。

組み方もおかしければ、設置もおかしい。勾配もおかしいし

に付いてです。

まぁ今考えれば、組み方は形が正確に組み上がっていれば特に問題ありません。

ザブトン枠はあくまでも不陸調整の緩衝材なので形さえ出来ていれば組み方はまぁいいかって感じですね。

このザブトン枠の写真はもっと見て欲しい部分があるのですが、その現場の施工業者さんの立場や監督の指示もあるでしょうからとりあえずこのままで話しを進めます。

 

ザブトン枠の本来の使用方法としてグラウンドアンカー工における削孔方向(検討断面)に対して○度打設する場合の角度調整(水平方向と延長方向)と地山の不陸の調整です。

それを踏まえて写真を見て下さい。

まず、手前と奥と角度違いますよね?w

しかも、ひねっています。

この現場は角度は一定の現場で検討断面方向に向かって真っ直ぐ打つ設計でした。

それがこの様に地山に対して真っ直ぐ作成されているわけです。

検討断面に対し直角ではなく、法面に対し直角になっていました。

写真の下部のラインを見てもらうと若干Rになっています。

コレが設置前の現場ので絵です。

コレに現場写真と同じ様にザブトン枠を設置します。

この様な感じで現場は設置されています。

しかし、アンカーの打設方向は検討断面方向です。

すでに扇型になっているので打設方向を検討断面に合わせると受圧板を設置した際に頭部の角度の精度が悪くなってしまいます。

本来であれば赤の方向に打つはずなので受圧板を設置した際に破線との差は無い(ゼロ)はずですが、ザブトン枠の設置が悪いため角度調整が難しくなります。

頭部での角度調整台座などを使用しても厳しい角度でした(その現場は)

本来の設置の方法は上記の様に設置すれば水平方向の角度の振れば気にせず施工出来ます。

組み付けもこの様な雰囲気になるはずです。

膨れているRの場合はこの様になります。

 

緊張時の頭部だけの傾き角度の許容は5度以下とされているので出来る限り3度程度に収めるように施工すれば品質的にも出来形的にも大丈夫かと思います。

(アンカー打設角度が30度だった場合、受圧板を設置し緊張したときに若干の角度差があっても5度以下であれば問題無いと言う事です。)

また、歪んでいるため、受圧板を設置した際に受圧板も歪むか、浮くかと言う事になります。

PC受圧板(PCコンクリート製)だった場合だと確実に割れてますw

ザブトン枠の平坦性は出来る限り平坦で、出来るだけ1㎝以下に抑えるように心がけると受圧板もピッタリ収まってくれると思います。

 

角度調整台座で角度を調整出来るようにザブントン枠を使用します。

鉛直方向は角度調整台座で調整し、水平方向はザブトン枠で調整する。

角度を合成して両方とも振る場合もありますけどwそれは現場次第ですね。

 

それではまた。

  • B!

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