皆さんこんにちは
エンタです。
先週の木曜日から関東に行っていました。
うちのグループ会社の現場で現場確認をしていろいろと方向性を決めてきました。
ちょっとやり方を工夫しないと大変な現場だったので確認にw
難し現場って最初のとっかかりが大事なのでしっかり対応していきたいと思っています。
閑話休題
先日の続きです。
4,緊張工
ココからのミスはどちらかと言うと施工管理側です。
緊張管理って管理者結構な割合の方が勘違いしているのですが、
ランクA の設計アンカー力でTd×1.25
を超えないように最大試験荷重を設定しています。
超えないのはOKなのです。が、大体の方が1.25倍で計算しています。
日本語って難しいのですが、
「超える」=「基準となる数量を含まないで、それより多いこと」
「超えない」=「基準となる数量を含まないで、それより少ないこと」
上記の解釈から行きますと、最大荷重は1.24倍が最大と言う事になります。(どーでも良いのですけどw)
まぁ細かい事と言えばそうなのですが、細かい人を相手にするとこの辺で面倒になりそうですねw
重箱の角を突くような監督員とかw
でも、実際はそこではないんです。
勘違いしている部分は、
どの様な土質でも1.25倍で試験している事なんです。
定着部がガチガチの岩盤であればそりゃ良いでしょう。
しかし、水が入ると削孔しにくいヌメヌメ泥岩だったらどうですか?
いくら定着長が長くてもヤバイと思いますし、ちょっと軽めにって思いますよね?
それを、その気持ちを試験値にして良いんですよ?
全部のアンカー現場の最大試験荷重1.25倍で載荷する必要は無いって事です!
「基準値で規定する計画最大荷重は上限値であり、試験は実際に供用されるアンカーを用いて行う事から、現場の実状に即して責任技術者の判断で、これ以下に定めて良い」
グラウンドアンカー設計・施工基準、同解説 P190 地盤工学会
って書いてあるんです。
今後何十年と供用していく物に対しそんなに負荷を掛けて試験する必要は無いんです。
簡単に言えば設計荷重以上を満足出来ればそれでOKと言う事です。
私的には設計荷重で十分って解釈していますw
ただし、セットロスを考慮すると1.10倍以上1.20以下程度では行った方がイイですね。
私の場合は適性試験も確認試験も同じ掛け数で行っていますので最大試験荷重は同じなんです。
その方が黒板も楽ですw(今は電子小黒板)
実際の掛け数は1.15倍~1.2倍でやってます。(セットロスは超えるように)
役所に緊張計画書を出してもまず言われることは無いですし、もしもなぜと言われたら
山が悪かったので控えめにしておきました。で通ります。
役所もその後供用する物なのでゼッタイ引張れとは言いません。
業務委託の施工管理はちょっと面倒そうですが、押し通しましょう。
(何の権限も知識も無い施工管理に言われたくないですよね!)笑
以上が、アンカー工での施工ミスが出来る所です。
皆さんどう思いますか?
それではまた。