皆さんこんにちは。
エンタです。
グラウンドアンカー工における周面摩擦抵抗(τ)を測る基本試験(その1)
周面摩擦の簡易計算書を作っていたんですが、ちょっといろいろあって間に合わなかったので、
今回は地耐力と受圧板の事を書いてみようと思います。
設計計算書に地盤支持力と言うのがあります。
コレは地盤が沈下や破壊を起こさずに支持できる限界の荷重です。
上から一定の荷重で押しても不等沈下や周りが盛り上がって来ないような状態です。
この受圧板は完全に周りが盛り上がっています。
完全に地耐力が足りません。
緊張力によって地山が崩壊変形する事を、現場では地山の地耐力が足らないと言います。
この時の対策として、どうするか?
一番簡単な話は、受圧板を大きいモノに変えるという事です。
簡単な話で、同じチカラで指の先で押すのか?手の平で押すのか?って話を、ちょっと小難しく書いてみますw
例えば、
この現場の地盤支持力が100KN/m2だとします。
緊張力を450KNとします。
受圧板の面積を2m×2m=4m2 とします。
450KN÷4m2=112.5KN/m2
コレが受圧板が受ける荷重です。
そして、地盤支持力は100KN/m2なので
100KN/m2 < 112.5KN/m2
と言う事は、地山負けていますよね?
地盤にモリモリとめり込んで行きますw
じゃぁこの時はどうするか?(あくまでも設計段階での話なので現場では他の対策になります。)
受圧板のサイズを大きくしてみます。
2.1m×2.1mの受圧板だと、面積は4.41m2
450KN÷4.41m2=102KN/m2
コレもアウトですね。
2.2m×2.2m=4.84m2
450KN÷4.84m2=93KN/m2
100KN/m2を下回りました!
※何回作っても地盤支持力が負ける絵が出来てしまい、もう諦めました。
※AIはまだまだ言う事聞きませんw
※この絵は地盤支持力の方が重いので地盤支持力勝ちです!
こんなに細かく受圧板は設定出来ませんけど、計算としてはこの様なイメージで計算しています。
コレを知っていると、現場で上記写真の様に地耐力ない場合でも!!!
こんな感じで崩壊しても対策が出来るかも知れないです。
すでに受圧板は注文済で現場に来ているけど、地耐力はやべぇーって時ですねw
明らかに現場の地耐力がヤバイ!!って時にどうするのか?
周面摩擦の簡易計算が出来ていれば周面摩擦抵抗の話になりますが、
出来ていない可能性も視野に次回は「明らかに現場の地耐力がヤバイ!」編も書いてみようと思いますw
先週からバタついて・・・・
それではまた。