グラウンドアンカー工が高い理由

皆さんこんにちは。

エンタです。

今うちで施工しているグラウンドアンカー工の現場があります。

最長70mの削孔です。

なかなか無い長さの削孔で大変苦労していますw

と言っても、昨年も60mのアンカーを施工させて頂いておりました。

長いアンカーを任せて頂けるって技術的にも認められている感があって嬉しい事です。

 

長いとホント大変なんです。

削孔機のトルクにも気を使い、エアーにも水にも気を使うわけです。

機械の音にも敏感になって気を使います。

 

それでもケーシングが食われるんです!

この食われるって表現はよく使われるのですが、俗に言うジャーミングです。

スライムの返りが無い(少ない)ような場所などでよく起きます。

しかし、どれだけ綺麗に削孔したとしてもケーシングが食われます。

ジャーミングと言うと聞こえが良いのですが、

表現的に言えばケーシングは山に食われるってイメージがピッタリですねw

 

今回も削孔完了後に60m程度で食われたらしくにっちもさっちも行かないと!

最終的に10本程度置いてきたそうです・・・・

 

削孔のリスクってこれが一番怖いんです。

今回食われたケーシングはすでにトンデモナイ金額ですwww(うんびゃくまん!!w)

もう笑うしか無いwww

グラウンドアンカー工が高い理由ってここにあるんです。

大型の削孔機械は今どき2,000万前後します。

それでいて、ケーシングなどの消耗品は1.5mあたり30,000円以上するわけです。

仮に、φ115のケーシング10本が先端で折れた場合 10本×35,000円=350,000円

それがインナー、アウターと折れたり、食われたりしてロストします。

トンデモナイ金額の消耗品。

それに加えて何万回もハンマーで叩きます。そして何万回も回転します。

それで壊れる可能性も十分高いんですよ。

壊れた部品の金額って最低限で100,000円以上します。

油圧ホースが破けた場合でも1本数万円は当たり前です。

 

どこで壊れるか分からないリスクを常に持っています。

その時のために安い仕事は出来無いわけなんです。

安い仕事を請けて仕事したとします。

そこでケーシングが折れたりして500,000~1,000,000円無くなったとします。

一気に赤字になるわけです。(商売は慈善事業ではないのでw)

 

だから、それも見越した金額で施工するためアンカー工事は高いんです。

最近特に長尺のグラウンドアンカー工が多いのでリスクが大きいですねw

10m程度のアンカーでドンドン施工出来るのであればリスクも低なりますけど、ケーシングはドンドン細くなるので消耗品。

ビットもドンドン削れて長尺アンカーだと1本を1個のビットでは太刀打ちできなくなります。

そしてビットも凄い金額w

その分の価格も乗ってきますから、結局リスク分散を考えれば高くなって当然だと思いますよね?

それ以外にも経費とかその他諸々乗ってきますけどw

 

それではまた。

  • B!

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