皆さんこんにちは。
エンタです。
なんだかGWが近づくにつれて社内もザワついています。
しかし、うちは30日、1日、2日は仕事のようで・・・
国交省の現場なのに・・・(笑)
こればっかりはしょうがないです。工期優先ですから!!
恐らく仕事の方もいますが、交互に休みを取って調整したいところですね。
閑話休題
水の流れと位置をコントロールする。
これ何だか分かりますか?
法面横の仮設水路なんですけど。モルタルで段差が作ってあります。
私は法肩によく作るんですけど、降雨など雨水の流速を落としています。
この水路の段差も流速を落とし、一気に水が流れないようにしています。
この原理は、我々の生活でも一般的に使用されており、大きな所で言えば川です。
沢山段差が作ってありますよね。
昔の段差はこんな感じですね。
恐らくこれは魚道も兼ねていると思いますけど。鮎とかですね。(メッチャ小さい川ですがw)
河川工事やると背替えのタイミングと魚道は結構キモなんです(笑)
一旦ある程度水を溜めておいてオーバーフローした分だけ流していくと流速が落ちて穏やかになります。
これをのり面のどこに使うかと言うと、
この場合は法面上を流れてきた雨を水路に流すためですが、
これもしっかり流速を落とし浸食を防止するために水路に流しています。
流速を落とすと浸食を防げ崩壊も防げます。
水に力ってもの凄く強いので構造物でさえも壊します。
例えば、上記写真の水路が無かった場合、降雨時はもの凄く雨が走ります。
赤のラインにモルタルで段差を作っていた場合流速は一気に落ちます。
とりあえず水を何かにぶつけて流速を落とすわけです。
法枠工などの法肩の傾斜部にこういった感じでこぶを作り肩を走らせず、
ちょいちょい法枠正面側に水を出すことで法肩の水の浸入も防げ、尚かつ浸食も防げます。
水路がある場合は別ですが、のり面の水は出来るだけ分散させた方が植生工などに影響が少ないです。
そう言ったちょっとした気配りの出来る監督は最高に仕事出来ますね。
ちょっと細かいこだわりもあるでしょうが、素晴らしいと思います。
私も遠い昔、上記の様な事をある先輩監督に教えられ実践してきました。
役所にも見られる所でも無いので完全に自己満足ですが、
雨が降って雨が法肩のモルタルのコブを超えて法枠前面に出てきた時は「おおお!イイ感じ」って思うだけです(笑)
それではまた。