皆さんこんにちは。
エンタです。
本日、野暮用で秋田に向かっています。車で・・・・
さすがに車では遠いですね。尻が割れそうですwww
閑話休題
今回は、削孔方法についてです。
以前の記事ですが、人気があるのでこちらにも出しますねw
削孔方法
アンカー工・鉄筋挿入工(ロックボルト工)においての削孔方法は基本的にシングルかダブル。
エアーか油圧かとなります。
大きく分けると、エアー削孔=シングル 油圧削孔=ダブル となります。
※シングル削孔=単管削孔
※ダブル削孔 =2重管削孔
シングル削孔(単管削孔)
-ダウンザホールハンマ-
シングル削孔は大口径の削孔でも用いられるハンマーでダウンザホールハンマがあります。
私自身600mmのダウンザホールハンマまでしか現場で施工経験はありません。
大口径杭と言ったら600とか500とかよく使うと思います。それ以上はオールケーシング工法となると思います。(ベノト工法など)
アンカーでも結構使用するのですが、特徴としてハンマーが先端に付いていることです。
全体的にはこの様なカタチです。このハンマーの部分は先端です。
先端にエアーの圧力をかけて反発力で打撃します。
先端には削孔時のスライム(削孔時に出る岩等の砕けた破片)を除去する為のエアー孔が付いており、
ここからエアーを出しながらハンマーで打撃すると言った具合です。
最適な岩質は硬岩や軟岩と言った硬く、孔壁(削孔した後の穴の壁)が崩れないところに適しています。
また、ハンマーが先端で打撃音がかなり低い音で「ドッドッドッドッドッ」って感じなので騒音値は低いです。
頭でっかちなので孔壁が崩れると抜けなくなったり、しめられてジャーミング(削孔スライム等で締め付けられ、回転しなくなる事)を起こす原因となります。
デミリットとして、エアー削孔なのでもの凄いホコリです。
そして、コンプレッサーの圧力が命なので90mm以上のダウンザホールハンマで最低でもエアマンの場合でPDS655S以上が望ましいと思います。
北越工業株式会社 エアマン こちら
それ以下でも使えないことはありません。が、極端に打撃力が下がり、穿孔能力が落ちます。
50馬力でも十分使えますが、100馬力以上との差は激しいです。
ホコリの対策は集塵機を設置する方法が一般的ですが、集塵に追いつくかどうかは微妙ですw(実際は気休め程度にもなりませんけど)
また、コンプレッサーが大型になり燃料の消費が半端なく、1日当たり200Lとか・・・・
ただし、岩盤にはめっぽう強い!!ハンマーの部分はこんな感じで消耗したら付け替えます。↓↓ただし、本体がすり減ったりクラックが入ったら交換しなけばなりません。
ハンマーやビットはすべて消耗品であり、思うよりも消耗が激しいです。
施工特性
シングル削孔は比較的簡単に削孔出来ることから、削孔初心者に向いています。
鉄筋挿入工などの削孔を始めるのであれば、吊り式削孔機(削岩機系)での削孔をオススメします。
積算資料での現場条件Ⅰという削孔方法です。
シングル削孔が出来ると言って、2重管は出来ませんので気をつけて下さい。
実際、シングル削孔もコツが必要です。
例えば土砂があるとテキメン掘りにくくなったり、水があるとエアーが帰って来にくくなったり(掘りにくい)と
大変です。最悪の場合、鉄筋が入らず叩き込む業者もいます。
最悪の場合、綱棒全体にセメントミルクが入らないという自体になることもあります。
単管削孔(シングル削孔)で削孔出来ない場合は、役所に協議を出して2重管削孔に変更して下さい。
その際に、試験削孔すれば効果的です。
それではまた。