皆さんこんにちは。
エンタです。
鉄筋挿入工において設計しない場合、経験的手法って知っていますか?
経験的手法の諸元
項目 | 諸元 |
削孔径 | φ65mm |
補強材径 | D19~D25 |
補強材長 | 2~3m ※)
※)崩壊深さが1m程度であると予想される場合の補強材長は2m, |
打設密度 | 約2m2当り1本 |
角度 | 水平下向き10°~ のり面直角 |
上記を元に鉄筋挿入工を打設していく方法です。
まぁ2m2に1箇所打設するのでよっぽど崩れることはありません。
コレも経験的に感じている事です。
それが上記の様な諸元になったというのですが、実際はもっとシンプルな事でしたw
先日ある協会の勉強会に行ったんです。
その中でこの経験的手法を作った方の話しを聞くことが出来ました。
モルタル吹付に水抜きパイプが2m2に1個付けられていました。
その間に鉄筋挿入工を打設したら綺麗だから2m2に1箇所でいんじゃね!?
コレが今ある、経験的手法の始まりです!w
実際は何の根拠も無く、
それまでに10年ほど日本道路公団で鉄筋挿入工の実績は有ったので大丈夫であろうって事らしいです。
いまも、それで施工して大丈夫だから大丈夫なんだろうって事で
なんとかなってるからOKってw
まぁそれを決めた本人が言っているので間違いは無いでしょうが、非常に面白いですよね。
イロイロな実験や経験をされている方が、最終はエイヤーと決めてそれが時代に乗っていく。
面白いですね。
時としてこう言った事が理論とか経験だけで無くノリで決まって行く事が有るって
面白いなーって思いました。
しかも理論としてはあるが、どうしてかはサッパリ分からない事が有ると言っていました。
今は小難しく書籍に書いて有っても最初はこんな話しだって知ったらズッコケますよねw
やはり土木は経験工学なんですね。
土木の面白さは設計ルーツにもあります。
それではまた。