静的破砕工の施工方法(その4)

皆さんこんにちは。

エンタです。

静的破砕工の施工方法(その1)

静的破砕工の施工方法(その2)

静的破砕工の施工方法(その3)

静的破砕工の続きです。

 

パワーブライスターの荷姿です。

だいたい普通のブライスターもこんな感じで入っています。

今回はパックタイプの使用でした。

実際問題として、現場で使用するのなら絶対パックタイプが使い勝手良いです。

撹拌して入れるタイプは安くて良いのですが、施工性が倍以上違うと思いますw

 

粉タイプは水入れて撹拌して孔に漏斗(じょうご)をつかって流していきます。

当然真横へは使用出来ません。

上方向のみですね。

突き棒で突く必要が無いのでその辺は良いかもしれないです。

なので、粉タイプで流し込みを使用する時は一般タイプで周囲に影響しない(いつ割れても安心・安全な場所)がオススメ。

 

それ以外はパックタイプがオススメです。

パワーブライスター(パックタイプ)を水に入れます。

この水はブライスターを入れて行けば行くほど水と反応して水温が上がっていきます。

 

水温が上がると反応が早くなって挿入する前に膨れてしまうので注意が必要です。

ブライスターを水中に2回か3回に入れたら1度水を捨てて再度冷たい水(常温)を入れて下さい。

何度も言いますが、気温、水温によって反応が早くなったり遅くなったりします。

水中に入れる時間も4分程度です。

それ以上入れてしまうと膨らんでダメになるので気をつけて下さい。

所定の時間になったら孔に1本突っ込んで、棒で突く!

この棒で突く作業は孔中にブライスターを締め固める為に行うので必ず行って下さい。

(※ゴム手を使ってください!!)

1本または2本入れたら必ずしっかり突いて締め固めてください。

 

孔の表面から10㎝位下まで入れば完成です。

充填完了後に、必ず残りの10㎝位の部分にスポンジを詰めてください。

コレは何かの反応で静的破砕剤が破裂したり、噴出する恐れがないようにしています。

夏場であれば、詰めている間にうしろからドンドン割れてくるのでよっぽど大丈夫だとは思いますが、

周囲に民家や、付近を一般人が通るのであればそれ以外にも養生が必要かと思います。

仮に破裂しても(まず無いけど)飛散しないように養生するとか(鉛入りシートとか)

 

静的破砕剤の注入や挿入は出来るだけ全ての削孔が終わってからが良いです。(ブロックで管理するのであればOK)

例えば縦入れてクラック入った後で、横に入れるとかをすると、クラックに逃げてしまう場合もあります。

なので同じタイミングで一気に全体にクラックが入るようにした方がよいと思います。

パチッパチッと言いながら割れていくので面白いですよ。

 

施工する時は手袋と特に保護メガネを着用しての施工をお願いします。

そして絶対に孔を覗き込まない事です!

コレは絶対です。

コレでよく事故があります。

事故防止のスポンジを入れても、何があるか分からないので出来るだけその辺は徹底してほしいです。

静的破砕剤を入れた孔を覗き込まない!!

 

それではまた。

  • B!

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