皆さんこんにちは。
エンタです。
先日、大雨時の土圧を軽減するのに水抜きボーリング工・水抜きロックボルト工が有効って事書きました。
仮設水抜きボーリングを打つ事で事前に崩壊を防ぐ事が出来て、かつ継続的に崩壊から守る!
能登の盛土崩壊の原因は確実に水!大雨時に山側からの過剰間隙水圧をどう対処するか?
土木は水との共存、土木を制する者は水を制する
と言うだけあって、水処理の大事さ!
で、以前施工したある擁壁の変状対策でグラウンドアンカー工打設したことがあったんです。
その擁壁の一部が、若干動いている!?
って事で。
この現場ですw
この現場雨降るとトテツモナク水が出てきていたのを思い出します。
上部には竹林があり十分水ある事が予測されます。
そこにグラウンドアンカーでギュッと止めた感じですね。
通常の擁壁の排水ってこんな感じです。
この現場の擁壁は恐らく土圧が大きくなって、押されてきた?からグラウンドアンカー工で止めた模様です。
このようなイメージでした。
この擁壁の正面はすでに民家が建っており、擁壁施工時はレッドゾーン指定の急傾斜地。
そこの擁壁に変位が出たので急遽グラウンドアンカー工
地震対策も兼ねてグラウンドアンカー工で大きな荷重掛けてた記憶です。
擁壁の排水は絵の通り一般的には地山からにじみ出た水のみを裏面排水から出す。
しかし、にじみ出てくれば問題ありませんが、内部が詰まっていたりした場合は間隙水圧凄い事になりますよね。
上記絵の様にすれば奥からしっかり排水出来るので過剰間隙水圧が発生する事をかなり減らせる可能性です。
大雨時にジャンジャン水が抜けてくる事は確実。
昨年も似たような現場があり、水抜きを提案させて頂き施工を行いました。
施工2ヶ月後くらいから常に水が出てくることになり、かなり効果を実感です。
公表したいのですが、民間工事なので出せませんけど。。。(そのうちまたリアルエンタの会があったらw)
表層崩壊においての水抜きの有効性をもっと設計に入れて行けたらと思っています。
それではまた。